スタッフ §
- 放送局: フジテレビ
- 放送期間: 1983年12月18日 (日生ファミリースペシャル)
- 脚本:白山進
- 監督:杉井ギサブロー
- アニメーション監督:前田庸生
- チーフアニメーター:前田実
- 美術監督:金村勝義
- 音楽:芹澤廣明
- 音響監督:田代敦巳
- 製作:東宝、グループ・タック、フジテレビ
WikiPediaより
概要 §
ナインのパート2です。続編です。一応甲子園を目指している軟弱な高校球児の話ですが、けっこう辛辣です。
感想 §
野球アニメなんてどうせみんな汗臭い根性もので、きれい事を並べるだけで面白いわけがない、と思いつつ何となく見始めたら、冒頭からいきなり「これは最後まで見たい」と思い、いつみ見ていたアニメ(プラレス3四郎)の録画予約を入れてそっちは後回しにして最後まで見てしまいました。
さて、今でこそあだち充の野球漫画とそれを原作にしたアニメは珍しいものではありません。しかし、当時はまだ珍しかったのです。もちろん、既に「みゆき」がヒットした後で、あだち充ブランドというものはありました。しかし、「みゆき」はまだ野球作品ではありません。ナインがアニメの始祖ということになりますが、ナインは見ていません。この恋人宣言を最初に見たことになります。
そうしたら、もうまるできれい事ではない青春ドラマが展開され、主題歌の恋人宣言 (倉田まり子)も印象に残る絶品。これは凄いですよ。「あ~な~た~に~、こいびとせんげん♪」と耳に残ります。
だから「野球アニメが面白いわけがない」という先入観を持つべきではなく、何でも見てみることが重要ということですね。
結果として、杉井ギサブロー監督の白い背景のあだち充アニメとして、後からタッチがヒットするわけですが、これはそれに先行する優れた作品です。タッチは少し汗臭くなってしまった感もありますが、ナインシリーズはもっと軽やかです。というか、基本的に「ナイン2 恋人宣言」というのは、淡い恋愛ものであってスポ根ものではありません。いやそれは「恋人宣言」というタイトルからも分かるか。
ちなみに、ナインと逆境ナインを間違えちゃダメだぞ。あと、洋画にあるNINEとも別物だからね。