だんだん分かってきました。
X2に関する否定的な発言の多くは、ACE COMBATシリーズには詳しいがイノセン・テイセスをぜんぜん知らないリアクションだと解釈すると筋が通ります。
おや? §
おやと思った発言を並べてみましょう。表現は適当にいじってますので、そのまま検索してもたぶん出ません。
- 意外と機銃の出番が多い
- バラウールの砲身に当たるので鈍器扱いする
- 戦闘機ではない機種で要人を乗せてただ逃げて飛ぶだけのミッション
- プロペラ機
- 従来の常識ではあり得ない超機動
実はこれらは意外でも何でもなく、イノセン・テイセスの順当な発展形にしか思えません。以下にまとめてみましょう。
- 意外と機銃の出番が多い→イノセン・テイセスにミサイルはない。主兵装は機銃
- バラウールの砲身に当たるので鈍器扱いする→淑気帽山(シキボサン)要塞の巨大砲が急旋回して殴り落とされたことが何回あるか
- 戦闘機ではない機種で要人を乗せてただ逃げて飛ぶだけのミッション→ほとんど機動性が無く、相当頑張ってもなかなか敵機が落ちない貧弱な機銃しかない機種で技術者を運ぶMission13 浪張(ナバル)
- プロペラ機→イノセン・テイセスでは当たり前
- 従来の常識ではあり得ない超機動→失速域で機体をコントロールする機動はイノセン・テイセス、その原作のスカイ・クロラ、あるいはライバルタイトルのHAWXでは既に当たり前。航空ショーでコブラ等が行われるのも、当たり前なら実在のアクロチームでもやっている事例があります
だから、実は違和感の有無はイノセン・テイセス経験の有無と直結しているのかもしれません。僕らもProject Acesもイノセン・テイセス後の世界に生きているのであって、こういうX2が出てくるのはある意味で当然。魂を過去に引きずられた古い地球人が脱落していくのも、やはり必然。いつまでも昔のACE COMBATを基準に語ろうとしても感覚が違うのだから無理が出るのが当然。
キリアコフなんてキルドレそのものに見えるしね。
ということからすれば、イノセン・テイセス経験者にはプロペラ機だけではサプライズにならず、747が出てくる必然性があるわけですね。
ちなみに、まだ自分では出ていないがMISSION SP02 Ace of Acesは100機落とすミッションらしく、まさにイノセン・テイセスのオマケミッションと条件が同じらしい。
個人の陰謀と仲間の寝返り等もイノセン・テイセス的だし。私企業が戦争しているのも同じようなもの。自分の会社を屁とも思わないで自分が思った通りに突き進むのもスカイ・クロラ的な世界観なのかも。
若干の考察 §
ただし、イノセン・テイセスが本当に始祖かと言えば多少はそれも怪しいわけです。そもそも機銃だけで対処するのはACE COMBAT 04のMISSION 13『SAFE RETURN』にまで遡るし、巨大砲身に殴られるのはMISSION 12『STONEHENGE OFFENSIVE』でもあったこと。あ、機銃での対処もここまでさかのぼれるかな。機銃の有効性の拡大はACE COMBAT 6でも見られたものです。ミサイルの当たらない角度でも正面に敵が居れば機銃で落とせたりするしね。
ちなみに、X2のMISSION SP01は、XのMISSION SPにそっくり。そのあたりはXからの継承性が明らかに見られます。
余談 §
機銃、それはACEに残された最後のフロンティア……。
ビギナーが最初に撃つのは通常ミサイル。そのあとでいろいろな凄い特殊兵装を覚えて得意になります。でも、ベテランになって最後に撃ってるのは機銃。まあそんな感じでしょう。