「こういうページを読んだ」
- ある企業からリクルートされた
- その企業は優秀なプログラマも多いから技術力があると主張している
- だが、ろくな成果も出ていないのに優秀であるとは信じられない
- 優秀なプログラマが実は英語のできるプログラマでしかないことを暴く
- 基礎研究機関を持ち、成果も出ている企業も多くあるが、それと比較してお粗末である
「なるほど」
「簡単に模式化しているけどね。具体名も入ってないし」
「とりあえず、いいんじゃないか? 英語ができることと技術は直接関係しないし」
「まあ、英語がまるで分からないのも困るけどな。しょせんソフト後進国の日本としては」
「ははは。まあね。ちょっとぐらいは読めないと困る」
「じゃあ、技術力とは英語じゃない?」
「うん」
「なら何?」
「だからさ。『基礎研究機関を持ち、成果も出ている』ところにはあるんだろう?」
「でも、基礎研究機関にいる人が優秀かどうかは分からない。成果もあくまで研究成果であって、役に立ったという結果ではない」
「頭がいいから基礎研究やれるんじゃないの?」
「そうとも限らない。まあ詳しい話は割愛するがな」
「あれ。ちょっと待てよ。基礎研究機関が人材の優秀さを担保しないとしたら、それを持っている企業に技術力があるとも言えないぞ」
「うん。そうだ」
「じゃあ、技術力って何? 何があったら技術力があるって言えるの?」
「そこだ」
「はやく答えを教えてよ」
「答えは無い」
「ええっ?」
「だからさ。優秀さって何? 技術力って何?」
「何と言われても困るけど……。知能指数が高いと優秀?」
「知能指数が高くても常識を欠いていたら結果も常識を欠いていることになる。それにトンデモに騙されやすいなら、信用もできない」
「そうなの?」
「うん。頭のいい人を騙すテクニックというのはある」
「うーん。それじゃ単に頭がいいから優秀とも言えないね」
「じゃあ優秀って何?」
「上司の求めるプログラムをすぐ作れる人かな?」
「でもさ。会社人としては会社のために徹夜する人の方がすぐ仕事を終わらせる人よりもしばしば高く評価されるんだぜ」
「それじゃ技術力が低い人が高い評価じゃないか」
「だからさ。優秀って何? 技術力って何?」
「うーん、分からん」
「おいらも分からん」