「というわけで、赤坂サカス・シリーズの最終回だ」
「えっ? 12/4で終わりじゃないの?」
「終わりじゃないのだ」
「というと?」
「12/5の赤坂サカスをチェックするという作業が最終回であったのだ」
「何を意図して?」
「当初の想定は、解体途上のヤマトを見ることにあった。これほど素早い解体は予想外だったからだ」
「うん」
「しかし、12/4の23:00の時点でほぼ解体は終わっていたので、実はその意図は不発に終わった」
「既に解体途中のヤマトは消えていたわけだね」
「なので、12/5の意図は、『ヤマトがもう無いサカス』を見て確認することになった」
「なるほど」
「分かったことは以下の点だ」
- ポスターはまだある
- 他の映画等と同様に、大スクリーンで予告編の上映は続いている
- ヤマトのスタッフが出入りしたドアは存在するが部屋は消失している。ドアと周辺の壁だけが残っている
- ヤマトがあった場所とその手前のスペースは、スケートリンクの準備作業に入っている。12/10からOPENらしい
「ドアだけ残っているの?」
「そうだ。こんな感じでドアはある」
「確かにあるね」
「でも、もう部屋はない。以下の写真で、ドアが手前側からも見えるのが分かると思う」
「ひえ~」
お馬鹿の証明 §
「しかし、ヤマトを見に行くならともかく、ヤマトがもう無いサカスに行くとは馬鹿げた行為じゃないかい?」
「おいらは馬鹿だからな。それでいいんだ」
「おっと」
「実際に完全燃焼するには、やはり撤収作業中の光景を見るだけでは十分ではない。終わった後の光景を見て初めて納得できるというものだ」
「それで君は日本1のヤマトバカを目指しているのかい?」
「YESと言いたいが、実際は上には上がいるんだろう。恐ろしいことに、そういう状況は何回も見ている」
「じゃあ、結局目的は何?」
「自分が自分として納得することが目的だ」
「で、納得した?」
「うん。当分また赤坂に来ることはないだろう。さらば、サカスよ」