2010年12月11日
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SPACE BATTLESHIP ヤマト・驚異の世界!! 2回目の鑑賞を飛び越えたヤマト

Written By: トーノZERO連絡先

「SPACE BATTLESHIP ヤマトの2回目の鑑賞より帰還した (これを書いている時点で)」

「それで?」

「驚異の世界を見た。シンジラレナーイ」

「何の世界?」

「映画は2回目だから、映画そのものは見た通りだ。2回目でも泣けたけど、それは凄い話ではない」

「じゃあ、どこが驚異の世界なんだい?」

「周辺状況だ」

「順を追って説明してくれよ」

今回の目的 §

「今回の目的は珍しく母と一緒に映画に行くことだ」

「珍しいの?」

「滅多に無いイベントだ。まあ、親孝行、したいときには親は無しとも言うしね。たまにはそういうイベントがあっても良いだろう、と思っていた。でも、母はあまり出歩く気がないから、そういう機会はなかなか巡って来なかった。しかし、SPACE BATTLESHIP ヤマトのサントラ聴きながら軽く訊いてみたら素直に何日なら行けるという答えになった。なので、こちらとしても自分が特に気に入った映画を見て頂くことも息子を理解する一助になるだろう、ということでそのまま実施と相成った」

「なるほど」

「というわけで、60歳以上の母はこの日の午前中がいい、というので、12月10日となった。こちらは、割引の日でもないし、前売り券を消費して見る前提だが、TOHOシネマズグループのみ対象の前売り券だったので、場所は府中に決まり。母はシニア料金でよし。以上で、午前8:45の上映とあいなった」

「うん。でも、そこまで説明する必要があるの? そんな事情、みんな興味ないはずだよね?」

「そうだ。でもこれは重要な伏線なんだ」

「えっ?」

「話を続けよう」

「うん」

「あまり厚いマージンは見込めないが、少しマージンを見込んだスケジュールを立てたら、母が急いで準備してくれて1本早い電車に乗れた。なので、劇場の開場後に到着予定が、開場少し前に到着できた。そしてびっくりした」

「なに?」

「小行列だ」

小行列

「もちろん初日よりかなり小さい。しかし、割引もないただの平日の早朝で、しかも特に乗換駅でもない府中だ。全ての点で集客最小が見込まれる条件が全て揃ったタイミングだ。それなのに、小なりとはいえ、行列が出来ていたことに驚いた」

「これ全てSPACE BATTLESHIP ヤマト?」

「そこは不詳だが、チケット売り場での状況やスクリーンの客の人数を考えるとほとんどSPACE BATTLESHIP ヤマトだと思われる」

「へー」

「スクリーンも確かに半数以上の席が空いているが、おそらくペイするラインの客数は満ちていたと思う。正確な採算ラインは知らないから単なる憶測だけど。他の映画の状況と比較してね」

「なるほど、これが驚異の世界だね」

「いやいや、まだまだ先がある」

「えっ?」

「一緒に行った母だが、どう考えても見る態度が自分より熱心だった」

「そうなの?」

「帰りには、アニメより実写の方がいいとか、西田敏行がギャグ言わないとか、山崎努っていいわね、とか自分から言い出すし」

「それって凄いの?」

「アニメなら考えられないリアクションだ」

「へぇ」

「若い女の子がもう1回見たいとか言ってたそうだ。直接は聞いてないけど」

つまりだな §

「ヤマトは日本人の映画になった、という感想を既に述べたが、その意味がより具体的に見えてきた」

「つまりどういうこと?」

「つまりだな。アニメであることを辞めて実写になったことで、客層が広がったということだ。特に年齢を問わない女性層だな」

「そうか」

「そして、女性乗組員が増えたことと、黒木メイサの強い森雪は、その客層を動員するのに一役買っている」

「見所は、木村拓哉とかではなくて?」

「そうかもしれないが、登場人物に女性が増えたことで、雰囲気的に女性も作品世界に入って行きやすくなった」

「そうか」

「しかも、メカ戦描写なんてかなり少なくて、人間の顔が出てくるシーンが多いしね」

「そうか、戦う男達の顔を見る映画と思えば、そこに女性層を動員できる余地が大きい訳か」

その他 §

「基本的に、ヤマトを宣伝する季節は終わった感じだ。今や府中の劇場でもトロンの宣伝の方が比重が大きい感じだ。トロンはポスターの数も多いし」

「トロンはこれから上映が始まる映画だしね」

「でもさ。実はSPACE BATTLESHIP ヤマトがあった」

「どこに?」

「チケット売り場の背後に横長の幕があった。けっこう目立つ」

「ってことは、まだまだ劇場としてアピールして損はないタイトルってことだね」

感想 §

「思えば遠くに来たもんだ」

「そうか」

「このヤマト映画でこんなことが起こるとは思ってもいなかった。上方修正した予測を更に300%超えている感じだ」

「そんなに」

「ガラガラの劇場で1人で見て納得して終わる結末は完全に回避済みだしね」

「そうか」

「ヤマトブームの予感は確かにある」

「このまま火が付けば社会現象になるってことだね」

「もう補助出力3000で回転中なんだ」

「残るはメイン接続だけだね」

「あとは連動スイッチが入っていれば波動エンジンが起動してブームとしてブレイクするだろうが、島がスイッチを入れたかどうかは知らない。このまましぼむかどうか、何とも言えない」

映画の感想 §

「肝心の映画の中身を語ってないぞ」

「第1艦橋の配置をかなり誤解していたかもしれない。旧アナライザーの席に南部。相原は旧真田の席。真田は、南部の後方。島の背後の横を向いた席2つは、航海班の制服の女子2名だが、うち1名が相原だが、残り1名は太田ではないらしい。太田は男らしいのだが、そこは女が座っている。真田の席は、真田が死んだ後で、青い制服の別の男が座っていたようだ」

「マニアの重箱つつき出た」

「じゃ、重箱じゃない感想を言うぞ」

「うん」

「西田敏行といえば、ハマちゃんだ。釣りバカだ。国民的な俳優だ」

「うん」

「それがさ。ギャグも言わずおちゃらけもせず真剣な表情で徳川を演じてくれて、しかも最期にはあの台詞だ。これは泣ける。西田敏行があの徳川の台詞を言ってくれるだけでも泣けるが、真剣な演技で言ってくれるのでなお泣ける」

「山崎努は?」

「あの人の演技はいいが、特に寝込んでからの演技がいい」

「そんなに?」

「西田敏行は徳川を真剣に演じてくれたから泣けるが、山崎努は新しい沖田像を作り上げたと言っていいだろう」

「凄いほめ方だね」

「実際、後半の古代のキャラは完全に山崎努に支えられて成立していると言ってもいいだろう」

「衝撃の打ち明け話もあるしね」

「特に寝ている時の演技はアニメの沖田を超えたと思うぞ」

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