「昨日の内容には恐竜が出てくる」
「うん」
「確認のために第1シリーズ第4話をちらっと見た」
「それで?」
「恐竜さんは元気に登場していたし、原始人もいた」
「そうか」
「しかも、森雪は下着を超えて全裸だった」
「わはは。見るのはそこか」
「ってか、恐竜さんを確認しに行くと自然に森雪も見えるぞ」
「椅子ごと空中浮遊する古代もだろ?」
本題だ §
「で、本題だ」
「何?」
「おいらはけっこう台詞を憶えていたが、憶えていたエピソードにムラがある。なぜかといえば、聞いた回数にかなり差があるからだ」
「どうして?」
「オーディオカセットに録音するという技を憶えてから第1シリーズ全話を揃えるまでかなり時間が掛かったからだ。そのため、録音済みと未録音のエピソードがあった時期が長い。聞いた回数は趣味の差でもあるしね」
「趣味というと?」
「第2話は多いが第3話はそれほど多くないとかね。でもそれでも3話は多い方か。波動エンジン出力、100,200,300,600,1200,2400,2900,3000……波動エンジン回路接続」
「動かないじゃないか」
「黙れ!」
「そうか。じゃあ少ないのは?」
「たとえば、4話とか5話とかだね。録音テープが揃うのが遅れた」
「じゃあ、ワープ実験とかあまり聞き込んでないのか」
「山本機、帰還しました! ぐらいは言えるけどな」
「それで?」
「というわけでハッとした。まずはSPACE BATTLESHIP ヤマト」
島「復帰早々大仕事だったな」
古代「今度はそっちの番でしょう。ワープ」
「次は第4話」
古代「島、しっかりやれ。今度はおまえが勝負するときだ」
「むむ。そうか。表現がまるで違うけど、言ってることは同じだ」
「そうだ。古代の番の次に島の番ということだ」
「なるほど」
「すると、そういう台詞を言わせるために逆に構成が決まってくる」
「というと?」
「古代の出番は減らさないと映画の尺が足りない。そこで、波動砲発射実験を前倒しにして、ミサイルに撃たせる。すると、丁度古代の出番の次に島の出番が来る」
「なるほど。コスモゼロで迎撃する古代の出番と波動砲試射という古代の出番を合体させることで、尺を稼ぎつつ台詞的な順番を維持したわけだね」
「だから、ワープ前に敵は出てこない」
「そこに出てくるべき敵は既にミサイルに集約済みってことだね」
「しかしワープ後に敵が出てくる」
「そこは『さらば』っぽい展開だね」
「次は島の番という島の番が終わったからな。そこからはフリーハンドで次の展開を描ける」
オマケ §
「昨日の内容には恐竜が出てくる」
「うん」
「でも、一昨日の内容にも恐竜が出てくる」
「のび太の恐竜だね」
「参ったねこれは。恐竜にはあまり縁が無いつもりだったのにな」
「そんなに縁が無いの?」
「そうさ。子供の頃は怪獣ブームで恐竜は怪獣みたいで好きという子供も多かったが、おいらはロケットの方が好きだった。トランスフォーマー3の予告で『アポロだアポロだ』と喜べるのはそういう背景があってのことだ。やっぱり司令船と着陸船が頭を合わせた向きでドッキングした状態で月に飛んでいくのは燃えるじゃん? 打ち上げはやっぱりタンサー5もといサターン5!」
「そ、そうか……」
「古生物的にはもっと古いアノマロカリスとかそういう時代の方が好きだしね」
「うーむ。そのへんは嫌いじゃ無いのか」
「嫌いじゃ無いぞ。崖の上のポニョも『デボン紀の海』と言われると燃えるしな」
「ぜんぜん耳に入ってなかった客も多かったみたいだよ」
「問題意識が無いから、台詞が右の耳から入って左に抜けるだけなんだ」
「頭の中に残らないんだね」
「おそらくな」
「でも、恐竜は趣味じゃ無いんだね」
「そうだ」
「で、この話のオチはなんだい?」
「おいら、F-22ラプターという米軍の戦闘機を昔誤解していた」
「どこが?」
「ラプターは恐竜だと思っていた」
「実際は何なの?」
「『猛禽類』を指す英語だ」
「鳥の一種か」
「そうだ。恐竜とは関係無い」
「じゃあ、なんで誤解したんだ?」
「実はこの話に関連して確認の調べ物をしているときに目の隅に見て思いだした。恐竜惑星に出てくるんだよ。ラプターって名前の恐竜人類が」
WikiPediaから引用
ラプター
声 - 梁田清之
戦闘目的にギラグールによってヴェロキラプトルの進化した恐竜から作り出された改造恐竜人間。そのため戦闘能力は高く、フィラをライバル視している。戦士としてのプライドの高さはギラグールを上回るほどであり、それが後々ギラグールの方針への反目に繋がる。
「そうか、これもラプターか」
「誤解の遠因をジュラシックパークに求めようとしても無駄であったわけだ。わははは」
オマケ2 §
「ところが、更にオチがひっくり返った」
「ええっ?」
「念のためにチェックしたらジュラシックパークでも2になるとラプトルの表記がラプターらしい」
「ひ~」
「ただし、2は1995年。恐竜惑星は1993年なので、ラプターは恐竜惑星の方が早い」
「なるほど。捻れた状況だね」
「日本人は猿まねという色眼鏡でいつも見られるから、ジュラシックパークは評価されても恐竜惑星は評価されない」
「それは不当だね」
「でも、日本人も色眼鏡で中国や韓国を見ているから同じさ」
「ええっ? 同じなの?」
「1/1ガンダムのパチモンを中国が作ったと怒ったところで、ガンダムのパチモン(改修版)のCG画像が日本のネットに溢れたら、どっちがどっちを勝手に使ってるのか分かったものじゃないぞ」
「どっちもどっち、ということだね」
「殴られたら殴り返せでは問題がこじれる一方だ」
「そ、そうか」
「結局、ある程度以上大きな集団になるといろんな奴がいる。当たり前だ。それをXXという集団に属する人はみんなXXだ的な言い切りは全て間違うことになる。これも当たり前だ」
「人種差別はダメだってことだね」
「そうさ。仮に集団差があっても些細だ。たいてい個人差は集団差を容易に超える」
「そんなに?」
「ラム艦長をみてみろ。悪のボラー連邦側なのにルールを守る立派な軍人だぞ」
「副砲1門しか使えない戦艦で敵の中に出航していったものね」
「ゴルイ提督とかアマールを持ち出しても同じだな」
「大ウルップ星間国家連合だからみんな悪いとも言えないわけだね」
「そうさ。ゲールを見てガミラス人はみんなあんな奴だと決めつけるとドメルファンに殺されそうだしな」
「趣味の悪さはガミラス前線基地随一だしな」
オマケV §
「サターン5は本当はサターンVだから間違えるなよ」
「タンサー5と引っかけるためでわざとサターン5と言っただけなんだね」
「もちろんだ」
「正確さよりネタ命?」
「もちろんだ」
「変態さんは?」
「もろちんだ」
オマケ6 §
「サターン5は本当はサターンVだから間違えるなよ」
「デビルサターン6と引っかけるためでわざとサターン5と言っただけなんだね」
「いってねーよ」
「でも、デビルサターン6つうたらヤマト復活編の有力スタッフである羽原信義さんも参加していたマシンロボ クロノスの大逆襲の登場メカで縁が無いわけでも無い」
「つまり、ほとんど縁が無いってことだね」
「ぎゃふん」
オマケー5 §
「タンサー5は、アニメと実写を合成する草分け的作品である」
「ボーンフリーとかの流れだね」
「おっと、また出ました恐竜さん」
「恐竜探険隊ボーンフリーだからね」
「よくよく恐竜に縁がある」
「しかし、この種の合成のルーツはどこだろう」
「アニメの鉄腕アトムが実写番組に出ると言った出来事は黎明期からあって、けして珍しくは無いようだ。他に、松本アニメブームの時代には実写の特番にアニメの松本美女が合成されるのも見たことがあるし、割と珍しくも無いし、歴史も古いと思うべきだのだろう。時代劇のモノクロ映画で、月がアニメーションで描かれているのも見たことあるし」
「でも、凄く珍しいという感じがあるのはなぜだろう」
「結局、どれも定着しなかったからだろうな」
「再発見と忘却を繰り返すということだね」
「それだけ相性が悪かった、ということだろうね」
「それは、今に始まったことじゃないってことだね」
オマケりゅうさん §
「タンサー5は、アニメと実写を合成する草分け的作品である」
「ボーンフリーとかの流れだね」
「おっと、また出ました恐竜さん」
「百億の昼と千億の夜は?」
「おっと、また出ました光瀬龍さん」
「じゃ、ガミラスの海は?」
「おっと、また出ました濃硫さん」