「というわけで、地震ネタをやるぞ」
「今更?」
「1974年10月当時、日本テレビは19:30から宇宙戦艦ヤマトを放送していた」
「うん」
「そして、ヤマトが終わると20:00から日本沈没をやっていた」
「そうだね」
「2011年の今、SPACE BATTLESHIP ヤマトのロードショーが終わった後、大地震に大津波。集団で住処を追われる人々という日本沈没みたいな光景が現出している」
「うははは。やはりヤマトの後は日本沈没ってことか」
「次は999のリメイクとか思ったおいらが馬鹿だった。次に来るのは日本沈没だったのだ」
「凄くリアルなスペクタクルだね」
「何しろ、現実そのものだからな。リアルそのものだ」
時代は一回りした §
「時代は一回りしたという感想で一杯だ」
「1970年代当時の危機感がありのまま帰ってきた感じだね」
「もう危機感じゃない。危機だ」
「そうか」
「1970年の大阪万博の馬鹿騒ぎが、特に00年代のインターネットの馬鹿騒ぎと符合するんだろう」
「盛り上がってる連中は盛り上がってるけど、あんな馬鹿なもののどこが良いのだと冷ややかに見ている人は冷ややかってことだね」
「そうだ」
「うーむ」
「すると、更に言うべきことがある」
「なに?」
「米軍の日本支援作戦はトモダチという名前だが、トモダチと言ったら20世紀少年の悪役の名前だ」
「そうだね」
「そして、20世紀少年は大阪万博が大きなモチーフになって、もう1回再現されるマンガであった」
「わははは。まさに話が一回りして同じ場所を示しているね」
オマケ §
「次はどうなるんだ?」
「津波で沈没した船を最後の日本脱出用の船としてサルベージして改造するが、放射能除去装置をくれるという甘言に乗って出航させても最後は詐欺だったと判明して終わるんだ」
「次は未来少年コナンでやってくれ」
未来少年オマケ §
「次はどうなるんだ?」
「津波で沈没した船を最後の日本脱出用の船としてサルベージして改造するが、原子力に依存しない太陽エネルギーさえ復活すればという甘言が詐欺だった判明して終わるんだ」
オマケ2 §
「なんか、困難な状況だと分かったよ」
「コナンだけに困難な」
オマケIII §
「1970年代とすれば次に来るのはオイルショックである」
「うん。トイレットペーパーが店から消えた」
「今もトイレットペーパーが店から消えているのである」
「わはは。まさに時代が一巡している」
オマケ完結編 §
「それでこのあとはどうなるの?」
「順当に行けばヤマト人気、奇跡の沸騰」
「そうなったらいいね」
「しかし、それもこれも、我々が生き延びられたらの話だ」
「君は生き延びることができるか?」
「がんばるしかないな」
「人気出たら次回作はヤマト2?」
「ヤマト通選手権だったりしてな」
オマケ復活編 §
「あ、分かったぞ」
「何?」
「1970年代はノストラダムスの大予言が流行ったが今は地球温暖化だ」
「なるほど。説としては怪しいがもっともらしい根拠が付いてくると思えば、似たようなものだね」
「あくまで地球温暖化は怪しいとすれば、だけどな」
「それだけ?」
「あと、1970年代はギガントが流行ってたけど、今はGANTZなんだ」
「ははは、名前がなんとなく似てる」
「やっぱり時代は一巡してる」
「こんなネタばっかりで許してくだちい」
未来少年オマケagain §
「しまった」
「なんだよ」
「ヤマトも未来少年コナンも計画停電をやってる」
「えっ?」
「ヤマトは波動砲を撃つ時艦内の電力供給が止まる」
「うん」
「未来少年コナンも、三角塔の地下へのエネルギー供給を止める話がある」
「ひぇ~」
「1970年代のアニメのリアリティは2011年のリアルだ」
オマケ「メルモちゃん」 §
「福山けいこがメルモちゃんを描く、なんていう恐ろしい企画が存在した」
「そうか」
「コミックの1巻が出てたよ」
「中身は?」
「凄いね。めちゃめちゃ上手い。表紙は凄く子供っぽいメルモちゃんなのに、本文の変身後はちゃんと色っぽく描いてある。その表現力は凄い。しかも手塚愛に満ちている」
「どんな風に?」
「自分の風味に手塚風味をブレンドした絵柄。しかも、手塚キャラ続々登場。トビオとかピノコとか写楽とか」
「トビオ?」
「トビオも分からない奴はアトム読んで出直してこい」
「へいへい」
「あと、オマケのノートの中身も濃すぎるぞ」
「しかし、どうしてそんな話をするのだ?」
「アニメのメルモちゃんは、西崎喜展さんが関与した原点的な作品だからだ」
「なんと。そんなところでこの話はヤマト世界に縁があるのか」
「節電で暗い街、エスカレーターが止まってみんな階段で移動する桜上水駅の啓文堂でこれを見つけて買ったときは、暗い世の中でほのぼのとした光を見た気分だね」
「今の東京は暗いからね」
「主題歌も歌っちゃうよ」
「出ました」
「青いボタンを知ってるか、赤いボタンを知ってるか♪」
「激しく違う」
「訂正。ニョキニョキと 手足が伸びて 胸なんかママよりもグラマーで♪」
「それも何か違うぞ。そんな奇妙奇天烈な歌を歌ってるんじゃない」
「それ踊って誤魔化せ。楽しむことを考えましょう!」
「ラジオ体操踊ってる場合か」
「じゃ、気を取り直して。リュックマンのお兄さん、1曲歌ってよ」
「それはメルモやのうてメモルや」
「生きたかったら死になさい。死ぬにはまずばたんきゅー♪」
「それはリュックマンじゃなくてフォルテンさん」
「カットされたネタで、仮死状態でイカロスに脱出した永遠にの古代達に相応しい歌だとは思わないかね?」
「Oh! 死んだふり!」