「気付いた って思ったのは実は一ヶ月以上前の話」
「わははは。原稿寝かせすぎ」
「そう言うな。これでも、山崎春のパン祭りもといSPACE BATTLESHIP ヤマト祭りが終わって、原稿が消化できているんだぞ」
本文 §
「SPACE BATTLESHIP ヤマトは、以下の特徴があると気付いた」
- 同一の話者によって特徴的な台詞は2回繰り返される・3回ではない
- 同一の話者では無い繰り返しもある
- 連続して2回の場合もあるし、間を置いて2回の場合もある
「本当に?」
「以下が具体例だ」
パターンA連続型 §
パターンB非連続型 §
- 斎藤「きっついな(酒飲んでるとき)」「きっついな(中枢爆破時)」
- 島「渡すぞ(初回波動砲発射時)」「渡すぞ(退艦時)」
- 古屋「コダイサーン(食堂)」「コダイサーン(大空洞内)」
パターンC別話者 §
- 斎藤「最高に燃える状況」古代「最高に燃える状況」
- 古代「お手並み拝見と行きますか」森雪「お手並み拝見と行きますか」
- 沖田「馬鹿め(古代に)」古代「バカ(森雪に)」
パターンD混合型 §
- 真田「慌てず急いで正確に(捕獲機調査時)」斎藤「慌てず急いで正確に(捕獲機調査時)」
- 斎藤「慌てず急いで正確に(捕獲機調査時)」「慌てず急いで正確に(中枢爆破時)」
(斎藤「慌てず急いで正確に(捕獲機調査時)」が2つのパターンで共有されている)
考察というか雑談 §
「なるほど。割と印象的な台詞が2回繰り返されるわけだね」
「確かに解釈が微妙なところもある。混合型は3回繰り返していると見ることも出来るし、『大丈夫、私のコスモタイガーはまだ飛べます』も大丈夫に入れると大丈夫は3回になる」
「そうか」
「でも。繰り返しは多くあるが、繰り返される回数は少ないという特徴は確かにある」
「そうだね」
「これは、映画シナリオの書き方の特徴であると見なせる」
「どういうこと?」
「唐突感を避けるために、事前に台詞を提示しておきたい訳だが、尺の関係で2回も3回も事前に言わせることは無理」
「そこがテレビシリーズとの違いってことだね」
「テレビ的なシナリオ作法と映画的なシナリオ作法の違いだろう」
「テレビだと最終回でエルガイムマーク2から初代エルガイムに乗り換えるぐらいがせいぜいってことだね」
オマケ・山崎春のパン(ツ)祭り §
「もしも、山崎努がアニメ版ヤマトで沖田艦長をやったら」
「やったら?」
「沖田は渋い役柄だと思ったのに、森雪が目の前でスカートを自分からまくって目が点」
「パンツだ。パンツが見えるぞ。おお、青春が戻って来たようだ。おほん、そういう癖は取り除かん方がいいと思うが」
「お祭り騒ぎだね」
「というわけで、山崎春のパンツ祭りでした」
「なんか違うぞ」
塔の上のヤマト §
「塔の上のラプンツェルという映画がある」
「ディスニーだね」
「これを見てぶっとんだこと」
「なんだい」
「ミュージカル的に歌が多い3DCGアニメーション映画であるが」
「うん」
「いいところで主役の男と女が歌うのだけどさ」
「デュエット?」
「実は、男が歌って、次に女が歌って、最後に一緒に愛を歌うのだ」
「構成は交響組曲の『明日への希望~夢・ロマン・冒険心』と同じじゃん」
「単に男女だけに注目するならな」
「これってヤマトを意識したってこと?」
「そうでもないだろう。むしろ、男女の愛を歌う典型的な形式をヤマトもラプンツェルも踏んでいるということなのだろう」
「そうか。宇宙の愛か」
「いや男女の愛だって」
オマケアニキ §
http://twitter.com/tokusatsuhero/statuses/50466430436646913より
キミのまわりには、たくさんのヒーローがいる。命がけでキミを救い、見守っているヒーロー。つらくても、お互いをいたわりあう優しいヒーロー。彼らに勇気を与えているのは、キミの笑顔だ。そう、キミもヒーローなんだ。世界中の仲間もキミを応援している。がんばるんだゼーット! アニキ・水木一郎
「うぉー、アニキ~」
「宇宙の海はオレの海って感じで胸が一杯っす」
「でも、ヤマトは歌ってない」
「そうだね」
「でも、この文章は島次郎を連想したよ。ミニヤマトでみんなを勇気づけていた」
「心が折れないようにしっかり勇気づけることも、実際はヒーローだってことだね」
「雪にコーヒーの味で文句を言ってるアニキよりも、よほどヒーローだったかも知れない」
「お。アニキに話が戻ったね」
「なんか違う」
オマケシマ §
「しかし、今になって思うのだが、島のアニキは情けない」
「どうして?」
- 徳川に馬鹿野郎と言って謝った
- 慣れない古代にヤマトを操縦をさせようとした
- 相原の席を奪ってテレサとラブラブ交信した
- 無人艦隊のコントロールには失敗
- 部下にヤマトの艦尾を上昇させろと命令するだけでいいのに、わざわざ操縦席まで戻って自分でやった
「ま、まあ確かに……」
「その点、弟は立派だ。前面に出ないで地道に真田を支えて仕事をしている」
「そうだね」
「真田が地球に残って死のうと思えるのも、次郎みたいな優秀な若者に後を任せられると思えればこそだろう」
オマケ2 §
「パンツの話題と島の話題」
「それがどうした」
「次はもう分かるよね」
「わかんないよ」
「シマパン」
「もうヤマト関係ねえ」
「いや関係あるぞ」
「なんでだよ。スカートめくられたとき、森雪がシマパンはいてたとか?」
「いや、新たなる旅立ちで北野と坂本がパンツ1枚で走ったとき、パンツが縞模様」
「おいおい」
「ヤマト屈指のエロシーンだ」
「おいおい。ヤマトは幼稚園じゃないんだぞ」