「ヤマトにはやばい側面が極めて多い」
「そうなの?」
「誰に権利があるのかさえ明確ではない」
「そんな不明確なの?」
「そうだ。たとえば、原作松本零士という表記1つとってもぐちゃぐちゃだ」
「なぜぐちゃぐちゃなの?」
「もともと宇宙戦艦ヤマトには監督松本零士という表記はあっても、原作松本零士という表記はなかったが、あとから原作松本零士という表記が出てきて、多くの人がそれを受け入れてしまった」
「どうして?」
「ハーロックや999のように、松本漫画のアニメ化であるという誤解が多かったからだろう」
「そうか」
「OUT読んで、アステロイド6という企画が松本零士参加前からあったという知識があれば、すぐ疑問符が付く主張なんだが、意外と疑問符を付けなかった人も多かったようだ」
「なるほど」
「同じように、石津嵐の小説が原作という誤解も多い。これも小説原作でアニメ化という事例は当時あまり多くなかったが、映画化となると多かったからだろう」
「読んでから見るか、見てから読むかという時代だね」
「厳密に一致しているわけではないが、期間としてはけっこう重なる」
「確かに」
「更に松本先生もヤマトとは似て非なる作品があったり、西崎さんも会社とか逮捕とか状況が見えにくくなる要素が目白押し。東北新社に至っては、個人名義ではないから顔すらはっきり見えてこない」
「会社だものね」
「だからさ。この世界は足を踏み込むならやはりこう言う必要があったわけだよ」
「なんて?」
「悪魔と相乗りする勇気ある?」
「わははは」
「というわけで、昔聖飢魔IIが好きだったのでおいらはもちろんOKだ」
「なんか違うな」
「というか、それぐらいぐちゃぐちゃだから面白いと思えないとね」
「面白がってるのか」
「場外乱闘まで含めてヤマトの醍醐味です」
「おいおい」
「でもさ、もっと正確に言い直そうか?」
「何を?」
「ヤマトの持つヤバさというのは、実は現実世界の持つヤバさでもあるんだ」
「ええっ?」
「だから、生きていれば当たり前に遭遇する問題にヤマトでも出会うだけ」
「凄い割り切りだね」
「そうさ。もしヤバくない世界があるとしても、それは作り事の綺麗事の世界に過ぎない。おそらく本当じゃない」
「ザクのバリエーションをザクIからターボザックやザックトレーガーまで100種類暗唱できます、という世界とは違うってことだね」
「そうさ。ザビタンもザビ家もいないが、本物の悪魔が出る世界だ。リアルワールドってのはね」
オマケ §
「悪魔西崎の作ったヤマト、あなたは許しますか?」
「面白ければOKだ。そもそも、ロマンアルバムの昔から有り難いお言葉をたまわる相手として慣れ親しんだ相手だ」
「悪魔松本の作ったヤマト、あなたは許しますか?」
「面白ければOKだ。そもそも、こちとら松本先生が嫌いだと広言するガンフロンティアのサイト作ったこともあるんだぜ」
「悪魔山崎貴の作ったヤマト、あなたは許しますか?」
「面白ければOKだ。そもそも、同い年だから。年長のヤマトファンがNGでも同世代ならOKの要素ってのもあるしな」
オマケゼロ §
「フィリップ困ったことになったぞ」
「なんだい、翔太郎」
「設定が変更になってコスモゼロは古代専用になった。俺たちの乗るコスモゼロがない」
「作画の線減らしか。興味深い」
「それどころじゃないぞ。新設定のブラックタイガーは単座だから、2人で乗れないぜ」
「なるほど。複座仕様にできるコスモゼロとは違う訳か。翔太郎」
「なんだ?」
「君は悪魔と相乗りする勇気ある?」
「は?」
「2人で単座機に乗る方法が1つだけある。検索の結果凄いことが分かったんだ」
「まさか、フィリップ。メモリーを使って……」
「バロムクロスだ」
「そうじゃないだろ!」
「すまない翔太郎。間違えた」
「今度は頼むぜ」
「プラストオンだ」
「もっと違う!」
オマケ復活編 §
「そうさ。本物の悪魔が出る世界だ。リアルワールドってのはね」
「だから、復活編は第1艦橋にメッツラーが来るのか」
「やあ、僕はメッツラー。名前は似てる東京メッツを応援してたんだけど、万年最下位って面白くないからブラックホールに地球飲み込むことにしたんでよろしく。メッツラゴー!」
「にょほほー」
オマケワールド §
「プラストオンはネタとしてきつくないか?」
「トーマ!」「ビートマ!」「プラストオン!」
「というわけで、プラスルとマイナンが合体」
「いや、トーマとビートマって言ってるじゃないか」
「バロムクロスだって今となってはマイナー」
「そりゃ若い人は知らないだろうけどさ」
「だからWを見て、バロムワンみたいとは言わないで、別のことを言っちゃうわけだよ」
「なんて?」
「キカイダーみたい」
「それも古いよ!」
オマケ2 §
「ダイアナ、あなたロボットに乗りなさいよ」
「そ、そんな……」
「そうね。あなたにはダイアナンAがいいと思うわ」
「アンも一緒に乗ってよ」
「無理よ。単座だから」
「じゃあ、他のロボに乗って一緒に行ってよ」
「分かったわ、実はこの日のために目星を付けたロボットがあるの」
「それは何?」
「ヒカリアン」
だがしかし。ヒカリアンは意志のあるロボであり、乗れないとは気付いていないアンであった。まあ、変形前の新幹線は乗れそうだけどね。
「って、これのどこがヤマト関係あるんですか」
「無いっ! 思いついたから書いてみただけ」
「がくっ」
「しょうがないなあ。同じネタを森雪でやるぞ」
「マジで?」
オマケIII §
「島くん、あなたロボットに乗りなさいよ」
「なんだい急に」
「そうね。あなたには、アッシマーがいいと思うわ」
「森君も一緒にどうだい?」
「無理よ。単座だから」
「じゃあ、他のロボに乗って一緒に行ってくれよ」
「分かったわ、実はこの日のために目星を付けたロボットがあるの」
「それは何?」
「雪之嬢 (はーいステップジュン)」
小さいロボである雪之嬢に乗るのは無理だと気付いてない雪であった。
オマケ・完結編 §
「なんで相手役が島なんだよ」
「アッシマーって言いたかっただけ」
「なんだそりゃ」
「徳川でダイオージャーよりマシだと思ってさ」
「それも難しいぞ」
「問題は、はーいステップジュンがネタとして通じるかだな」
「きついかもしれないぞ」
「でもいいんだ」
「どうして?」
「最初は雪を含むロボなんてあるわけないと思って断念しかけたネタだからだ」
「執念だね」
「嬉しいから歌っちゃうぞ。振り向いてジュン、What do you want♪」
「それはなんか違うぞ」
「たいへんだ。曲芸飛行中の坂本機がアステロイドにバチンと当たったぞ」
「それはアクロバチン」