2011年05月08日
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江戸東京博物館・特集展「豆腐小僧あらわる!」「オイレンブルク伯爵のみた幕末の江戸」

Written By: 川俣 晶連絡先

 今日は江戸東京博物館で常設展を見てきました。なぜ特別展を見ないのかって? それは人が溢れてよく見えないからです。メジャーな人気の場所を避けるのも同じ理由です。ならば無名の誰かの作品をじっくり静かに見た方がマシ。

江戸東京博物館

特集展「豆腐小僧あらわる!」 §

 豆腐小僧は嫌いではないし、「えどはく」のことなので江戸時代の豆腐小僧関係の展示が見られると思って行ってきました。行ってみるとそれもありましたが、映画関係の展示もありました。小さいコーナーながらも楽しめました。それにしても、文庫版豆腐小僧の表紙に使われた人形の現物が展示してありましたが、「年代 平成」書いてあったのはびっくり。たしかにその通りでしょうが。

 というわけで、この映画の謎が解けました。展示してあったストーリーボードを見ると、ずっと生き生きとした豆腐小僧が描かれているし、ヒロインが豆腐小僧とだるまの絵本をもらうところもあります。だから、おそらく本来の構想は「だるまと問答しながら歩いている豆腐小僧」を知っている少女が豆腐とだるまを感得してしまう話だったのでしょう。実際は、豆腐が江戸時代からお堂に閉じ込められて現代に来る話になってしまっていますが。やはり、企画が進んで船頭が多くなった時点で山に登ったようです。

特集展「オイレンブルク伯爵のみた幕末の江戸」 §

 「豆腐小僧あらわる!」を見てしまえば後は何回も来た常設展なのでざっと一回りだけしました。その際、特集展「オイレンブルク伯爵のみた幕末の江戸」に目が止まりました。西洋的な写実的な絵として、日本の古い風景が描かれています。中には十二社の絵もありました。もちろん、池がある絵です。良いものをみさせてもらいました。いやー、これは凄く良かったなあ。わざわざ両国まで行った甲斐があります。