君はいくつ知っているか・京王と帝都の歴史とトリビア100+
Amazon.co.jp


ハイキングの歴史【改訂版】: 登山、行軍、そして探勝
Amazon.co.jp


京王帝国の興亡: 激動の多摩丘陵百年史
Amazon.co.jp


プールの歴史: 井の頭の天然池ブール・多摩川遊泳場・そして金子の婦人専用プール
Amazon.co.jp


多摩・八王子・拡張武蔵野(エクステンシノ): 国木田独歩没後111周年企画
Amazon.co.jp


カルピス飲んで朝ご飯・昭和10年8月井の頭公園のカルピス朝飯会
Amazon.co.jp


謎に包まれた琵琶滝駅・高尾山ケーブルカーの中間駅は本当にあったのか?
Amazon.co.jp


高尾山駅ミステリー・謎に包まれたもう1つの【高尾駅】は実在したか?
Amazon.co.jp


野球は巨人・キャラメルは紅梅・謎は杉並大工場の所在地
Amazon.co.jp


玉電ミステリー・瀬田停留所が2つある!?
Amazon.co.jp


歴史ノンフィクション・最も短い分水のミステリー 玉川上水下高井戸分水 (PDミニブックシリーズ)
Amazon.co.jp


河川・水路跡の探し方 ~徒歩圏内で探し出すあなたの街の歴史の神秘~
Amazon.co.jp

2011年05月24日
川俣晶の縁側歴史と文化下高井戸周辺史雑記total 2972 count

永南の京王線連続立体交差化等事業に関する説明会を聞いてきた

Written By: 川俣 晶連絡先

「永福南小学校に聞きに行ってきたよ」

「それでどうだった?」

「この手の説明は二回目だから、参加者は減った感じかな」

「減ってるのか」

「おいらも、今回は地元の永南しか行かないしね」

問題はどこか §

「会場の都合で時間が限られているので質問は簡潔に、と司会者が言っているのに、長々と自説を述べる人ばかりであった。しかも、ほとんど完全地下派」

「ははは」

「つまりさ。簡潔にしないのは、基本的にマナー違反なんだ。他の人が質問する時間を奪う行為だからね」

「そうか。マナー違反か」

「彼らの意見に拍手する人たちもかなりいたよ」

「ということは支持されているの?」

「いや、そうじゃない。結局、半数にも満たない人数でしか無い」

「これってどういうことなの?」

「つまりさ。参加者の中で、地下派は実際には少数派で、大多数は『どうでもいい派』なんだろう。おいらも『どうでもいい派』だしね」

「それで?」

「でも、地下派は奇矯な少数派でしかないがゆえに、質疑応答において地下派は多数派であるかのような印象を与える必要がある」

「それってどういうこと?」

「地下派が発言権を握ったらできるだけ長々と喋って、できるだけ多くのことを質問する。すると、他の人たちの発言できる機会を奪えるので、結果的に地下派が多数派であるような印象を作れる」

馬鹿げた世界 §

「彼らの問題は、実は興味深い」

「それはなぜ?」

「味方がいいことを言うと、彼らは拍手する。しかし、その拍手によって実は多数派ではないことをばらしてしまっている。ある意味で自滅行為だ」

「えっ?」

「彼らはおそらく2つに分けられる。1つは、いわゆるプロ市民というものだろう。行政にいちゃもんをつけることで飯を食っている人たちだ。もう1つは、プロ市民の安っぽいトリックにやすやすと乗せられてシンパになった一般人だ」

「一般人もいるの?」

「たぶんな」

「それのどこが問題なの?」

「つまりさ。安っぽいトリックにやすやすと乗せられるということは、判断力に難があるってことだ。判断力に難があるから、自分に不利な行為もあっさり行ってしまう。たとえば、明らかに矛盾した質問をしている人もいた。ある質問で行ったことを、次の質問で自分から否定するようなことを言う行為や、既に説明済みの話で否定されていることをまたあっさり否定されるために質問する行為だ」

「それが一般人なの?」

「それは厳密には分からない。ただ、どちらにしても解釈できる」

「どう解釈出来るの?」

「プロ市民なら行政叩きをするための質問なので、質問間の整合性など意味は無い」

「ダメージを与えられれば勝ちって事だね」

「一般人なら、そもそも安っぽいトリックにやすやすと乗せられる頭の弱さを持った人なので、誰かの入れ知恵でいくらでも矛盾したことが言える」

「そうか。別のところで聞いてきたもっともたらしい話を並べて質問すると矛盾した質問も簡単にできるわけだね」

まとめ §

「じゃあ、まとめてくれよ」

「既に、状況はすでにどうでもいい領域に入っているのだろう」

「どうでもいい?」

「法律的な手順としてこういう説明会が必要というだけで、興味のある人も減っていて、言わばガス抜きの形式的な行事としてやってるだけ」

「じゃあ、地下派はそこで何をしても無駄じゃん」

「そう、たぶん無駄」

「じゃあ、君の意見は?」

「だから、おいらは『どうでもいい派』だ」

「それは地下化に賛成かい? 反対かい?」

「別に賛成も反対もしないよ。どの方式が最も良いかなんて、プロフェッショナルでもないおいらに分かることじゃない」

「じゃあ、地下化にも理があるということ?」

「それは分からない。おいらに分かるのは、地下派の連中の言い分はどちらかといえば、詐欺的トリックの問題を扱う領域にいるってことだ」

「じゃあ、地下派は敵?」

「敵じゃない。またいで通る方が安全というだけだ」

「それじゃまとめにならないよ。もっとまとめらしいことを言ってよ」

「地下派はマナー違反が目立つという意味で、実はやればやるほど自分たちの立場を貶めている。自滅行為だ」

「もっと、まとまってないよ」

オマケ §

「他に何か補足することはあるかい?」

「昭和60年の資料を使っていて古い、と責めている質問者がいたが、おいらは別に古くないじゃんと思ってしまった」

「なぜ古くないの?」

「都市計画というのは、100年単位で動くものだからだ。それこそ戦前に計画された道路が今頃できるとかね。そんな話はごろごろしてる」

「そうか。そういう考え方をするなら、昭和60年は古くないわけだ」

「そうさ。おいらも、水路関係の資料を見るとき、昭和60年代は現在に準じる扱いで見る。歴史的な資料は桁違いに古いからだ」

「ということは?」

「だから、あの連中は物事を数年単位で考えているんだ」

「どうして?」

「数年単位で決着して、別の鉄道路線の地下化運動に行ってしまうからだろう」

「それじゃ昭和60年は古く感じるわけだね」

オマケその2 §

「しかし、安っぽいトリックに引っかかる一般人が本当にそんなにいるの?」

「おそらくいるだろうな」

「なぜ?」

「オレオレ詐欺とか、明らかにおかしいのに引っかかる人が多かったというしね」

「本当に?」

「思わず冷静さを失うような状況を突きつけてから情緒に訴えればイチコロさ」

オマケその3 §

「笹塚から明大前にも止まらずつつじヶ丘までの地下線の計画は、前は論外だと思ったけど今はまあいいやという気分だ」

「どうして?」

「その方が建設コストが安く付きそうだからさ」

「安ければいいの?」

「それを踏まえても、利便性はむしろアップするんだ。まあそれでいいや」

「まさに『どうでもいい派』だね」

「ちなみに、明大前と千歳烏山が2面4線になれば地下線は要らないのではないかという人も複数いたが、たぶん昔の水準に復帰するには地下線は必要だ」

「なぜ?」

「結局、都営線と相模原線に接続した後、京王線はひたすら利便性が落ちていった。笹塚と調布間が複線しかないのに、相模原線直通の列車を増発したからだ。都営線と相模原線を切らずに元の水準に復帰するには、おそらく複々線が必須だ。明大前と千歳烏山に待避線を作って済む問題ではない」

Facebook

下高井戸周辺史雑記

キーワード【 川俣晶の縁側歴史と文化下高井戸周辺史雑記
【下高井戸周辺史雑記】の次のコンテンツ
2011年
05月
28日
屋敷神はやはり土地につくのか
3days 0 count
total 2623 count
【下高井戸周辺史雑記】の前のコンテンツ
2011年
05月
16日
新目白通り陸橋付近、山手線脇の細長い空間の謎
3days 0 count
total 2943 count


君はいくつ知っているか・京王と帝都の歴史とトリビア100+
Amazon.co.jp


ハイキングの歴史【改訂版】: 登山、行軍、そして探勝
Amazon.co.jp


京王帝国の興亡: 激動の多摩丘陵百年史
Amazon.co.jp


プールの歴史: 井の頭の天然池ブール・多摩川遊泳場・そして金子の婦人専用プール
Amazon.co.jp


多摩・八王子・拡張武蔵野(エクステンシノ): 国木田独歩没後111周年企画
Amazon.co.jp


カルピス飲んで朝ご飯・昭和10年8月井の頭公園のカルピス朝飯会
Amazon.co.jp


謎に包まれた琵琶滝駅・高尾山ケーブルカーの中間駅は本当にあったのか?
Amazon.co.jp


高尾山駅ミステリー・謎に包まれたもう1つの【高尾駅】は実在したか?
Amazon.co.jp


野球は巨人・キャラメルは紅梅・謎は杉並大工場の所在地
Amazon.co.jp


玉電ミステリー・瀬田停留所が2つある!?
Amazon.co.jp


歴史ノンフィクション・最も短い分水のミステリー 玉川上水下高井戸分水 (PDミニブックシリーズ)
Amazon.co.jp


河川・水路跡の探し方 ~徒歩圏内で探し出すあなたの街の歴史の神秘~
Amazon.co.jp

このコンテンツを書いた川俣 晶へメッセージを送る

[メッセージ送信フォームを利用する]

メッセージ送信フォームを利用することで、川俣 晶に対してメッセージを送ることができます。

この機能は、100%確実に川俣 晶へメッセージを伝達するものではなく、また、確実に川俣 晶よりの返事を得られるものではないことにご注意ください。

このコンテンツへトラックバックするためのURL

http://mag.autumn.org/tb.aspx/20110524230541
サイトの表紙【下高井戸周辺史雑記】の表紙【下高井戸周辺史雑記】のコンテンツ全リスト 【下高井戸周辺史雑記】の入手全リスト 【下高井戸周辺史雑記】のRSS1.0形式の情報このサイトの全キーワードリスト 印刷用ページ

管理者: 川俣 晶連絡先

Powered by MagSite2 Version 0.36 (Alpha-Test) Copyright (c) 2004-2021 Pie Dey.Co.,Ltd.