「ヤマトパート1第4話といえば、コスモゼロの機数が不定であるという問題がある」
「そうか」
「作画上の揺れもあれば、森雪の台詞も『古代加藤の宇宙零戦帰還』と言ってしまっている」
「そうか」
「まとめてみよう」
- 森雪の古代加藤の宇宙零戦という台詞がある
- 全機コスモゼロというカットがある
- 山本機以外はコスモゼロというカットがある
- 2機だけコスモゼロというカットがある
- 1機だけコスモゼロというカットがある
- 山本を含むパイロットが白色制服のカットがある
「かなりバリエーション豊かだね」
「しかし、ここで作画のミスもシナリオのミスも無かった、という仮定を置いてみたい」
「どうして?」
「変な独自解釈を入れる余地は少なかったと思うからだ」
「すると何が見えてくるの?」
「前提として、以下のような経緯が想定されている」
- 全機宇宙零戦という初期案
- 作画の線減らしでブラックタイガーのデザインができる
- 古代のみコスモゼロという最終形態が決まるが、それ以前に作画された原画は旧設定のまま
「それで?」
「しかし、以下の想定を入れると何となく見えてくる」
- 古代加藤だけコスモゼロという段階が確かにあった
- 黒い制服の設定はメカのブラックタイガーに合わせて後から導入された
「でも、第3話で既に黒い制服の加藤が出ているじゃん」
「作業は並行してやってるはずだから、あとの回に旧設定が出てもおかしくない」
「山本だけコスモゼロじゃないカットはどう解釈する?」
「山本機はおそらく別セルだ。そのセルだけあとから作画したのかも知れない」
オマケ §
「それでその解釈は正しいの?」
「さあな。ただ単に作画のミスもシナリオのミスも無かった、という仮定を老いてみただけのことだ」
「その仮定は妥当なの?」
「そうでもない。やはり単なるミスはあり得るからだ」