「メモにこんなことが書いてあったから、拡大解釈して語ってみよう」
ゴーカイジャー §
「海賊戦隊ゴーカイジャーといえば、シナリオもよくできているが、特に笑いの要素が極めて強い点に特徴がある」
「笑い?」
「そうだ。そもそも敵の総大将からしてお笑い担当だ。敵の幹部もお笑いを担当する場合がある。しかも場合によっては主人公チームすら」
「それが重要かい?」
「そうだ。重要だ。笑いを忘れて真面目ぶった世界など不健全だ」
「そうか」
「その点で、人類滅亡寸前という重苦しい話なのに、第1話から佐渡先生が出てきて笑えるヤマトも悪くないぞ。佐渡先生の出番はコンスタントに続くし」
「みんな真剣な時にもワープをスープと言ったりしてるしね」
遊☆戯☆王ゼアル §
「遊☆戯☆王ゼアルの特徴は不完全な2人組という点にある」
「不完全?」
「主人公は強くない。相棒は一般常識がない。支え合わないとやっていけない」
「そうか」
「その不完全さにこそ、感情移入できる糸口があるし、ドラマが生まれる余地がある」
「ヤマトだとどうなるの?」
「古代も島も不完全だ。古代だけではヤマトは航海できないし、島だけでは戦えない」
「古代と島は支え合う必要があるってことだね」
「いいわねー、男の人って」
「ホモ?」
「ちがーう。それはさておき、性格的にも古代と島は支え合う必要がある。どうしても甘くなる古代を島が引き締める必要があるし、島も建前に走りがちで古代の情によってバランスを取らないと上手くやっていけない」
FF7AC §
「FF7ACもまた非常によくできたシナリオを持っているが、特徴は主人公の優しさにある」
「強さじゃないんだね」
「そうだ。強いことは強くても、それは特徴的な属性ではない。実は強い人はいくらでも他にいる。実際、FF7ACでも、かつての仲間は全員Lv99の設定でみな強い。けしてクラウドだけ強いわけではない。ではそこで主人公ならではの特徴は何かといえば、優しさだ」
「ヤマトだとどうなるの?」
「ヤマトでもさ。たとえば戦闘機操縦なら加藤だってかなりのものだ。けして古代だけが強いわけではない。しかし、情で説得して人を動かす力は古代しか持たない」
「そこが古代の優しさだってことだね」
「そうだ。第11番惑星に降りたいよとだだをこねる斎藤を降ろしてやる情を示せるのが古代だ」
オマケ §
「ちなみに、第11番惑星は最初に大11番惑星と誤変換した。でも、松本ヤマトならそれもありかと思った」
「なんで?」
「松本先生なら大地球もありだからだ」
「なんていうワダチ」
「松本先生なら惑星大アンドロメダだって、無限に広がる大宇宙だって、無限に広がる宇宙バックの大巻物だって、無限に広がる大四畳半だってありだ」
「なんか違う」
「よし、11番惑星に素敵な名前を付けてやろう。冥王星とか雷王星とはそんなのめじゃないビッグな最強のやつ」
「なんて言うの?」
「大王星」
「……」
「最強ロボ(最強最強最強)最強大王じゃー」