2011年07月28日
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三百字小説とは何か

Written By: 遠野秋彦連絡先

 不勉強で知らなかったが、世の中には三百字小説というものがあるらしい。

 簡単にまとめると以下の通り。

  • 米国の“フィフティファイブ・フィクション(五十五語小説)”をルーツとする
  • 提唱者は川又千秋 (反在士の鏡やラバウル烈風空戦録等)
  • タイトル、ブランク、ルビなどは文字数に加えない
  • 改行後の行数は自由
  • 制限以内なら、いくら短くても構わない
  • フィクションに限定されない

 さて、偶然に関係ないサイトで文字を見かけて発見したわけだが、これは面白い。

 ミニマムな小説とは何か、という探求にも合致するからだ。

 そもそもミニマムな小説とは何か?

 ミニマムな物語は、Aという状態がBという状態に変化すればいいようである。だから、下手をすれば1行で書ける。

 しかし、これでは小説にならない。小説とは、心情を書き込まねばならないからだ。感情移入できる心情を描くには、とても1行では足りない。

 かといって無制限に増やすことはできない。無駄に長いと読まれないからだ。表現が冗長だと意図が読み取られない、という問題も起きる。

 だから短くすることは必須の要請である。

 では、最低限の体裁を残したままどこまで短くできるのか。

 三百字というのは妥当な目標だろう。

 これまでの研鑽の結果、そこまでなら行けそうだという感触がある。

 というわけで、しばらくは1人で三百字小説を鍛錬してみようと思う。

 まだまだ始まったばかりである。

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