2011年08月09日
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感想・劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル+海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船【ネタバレ注意】

Written By: トーノZERO連絡先

「首が回らん。いろいろな意味で」

「それなのに、どうして映画に行ったの?」

「首が回らないからこそ、映画の1本も見る心のゆとりが必要だ」

「それでどうだった?」

「今回は2本立てだ。ライダーと戦隊の映画がセットになった3D上映だ」

「その構成に関しては何かあるかい?」

「あるとも。今回の映画は、松平健の暴れん坊将軍が共演するライダーが目玉だと思っていた」

「戦隊は添え物ってこと?」

「しかし、実は違った。真の大物ゲストは別にいた。しかも戦隊側に」

「誰だよそれは」

「野球仮面だ」

「は?」

「言うまでもないが、子供の頃はゴレンジャーが好きだった。しかし、その中で一番好きな印象深いキャラは誰か分かるかい?」

「カレーの黄」

「ぶぶー」

「いいわね、いくわよのの桃」

「ぶぶー」

「バリブルーンを操縦する青」

「ぶぶー」

「じゃあ、主役の赤?」

「ぶぶー」

「ミド?」

「ぶぶー」

「分かった。あんみつの黄」

「ぶぶー」

「誰だよ」

「だから野球仮面なんだよ。戦隊が目指すべき別格の理想像は野球仮面にあった」

「登場は1回きりだろ?」」

「その1回が凄かったのさ」

「それじゃまさか」

「おいらにとって、野球仮面こそが最強のゲストであり、松平健が霞むほどだった」

海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船 §

「じゃあ、個別の映画について頼むよ」

「シルバーの出番を最初と最後に絞ったのは正解だな。ザンギャックも出番を最初だけにしたのも正解。映画には過剰な登場人物を収容できる余地は無い」

「それから?」

「最後にマベちゃんが嘘をつくのもいいね。仲間を助けるために秘宝の力を使っていながら、『偽物だった』と説明するところはいい。あれがマベちゃんのダンディズムだ」

「なるほど」

「もう1つ、ロボ戦の描写がまるで違うんだ」

「えっ?」

「ゴセイジャーあたりから変わり始めたメカ戦描写なんだが、ここに来て別の世界に行った感じだな」

「どう違うの?」

「ロボが小さいのだ。かつてロボは巨大に描くのが当たり前だったが、ロボが小さくよく動くようになった。その結果、ロボ戦は感覚として等身大戦の延長線になった」

「それは弱点かい?」

「いや、進歩だろう」

「どうして?」

「巨人になるからパワーがあるという描写にならないから、やはり勝つには努力や工夫が必要になる」

「さて、最後に質問すると。野球仮面は?」

「黒十字軍のホームラン王」

「じゃなくて。この映画ではどうだった?」

「限られた時間の中で描くとしてはパーフェクトだろう」

「野球仮面だからじゃなくて?」

「野球仮面は素晴らしいが、倒し方がとても正しい」

「倒し方?」

「うろ覚えで書くとだな。桃が爆弾を投げて、黄がキャッチャーに入って、ミド、アオ、アカの順に投球する。野球仮面は三振して爆発」

「えっ?」

「細部には違いも多いのだが、基本的なパターンが遵守されている。しかもそれをゴーカイチェンジでゴレンジャーになったゴーカイジャーがやるのだ」

「まさに完璧ってことだか」

「だから、真の見せ場はここ。おいら的にはここ」

「そうか」

「あと最後に必殺技で出るメカの1つがバリブルーンだったのはいいね」

劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル §

「この映画はどうにも評価が難しいな」

「どうして?」

「やはり登場人物が多すぎて印象が散漫になってしまうのだろう」

「基本的に主人公とアンクの2人じゃないの?」

「それにヒロインを足して3人。それなら収まりはいい。だが実際はかなり拡散してしまう」

「というと?」

「鴻上会長がいいキャラで、里中君もいいキャラだ。しかし特に問題はバース」

「どうして?」

「バースは伊達さんなのか後藤君なのか明確では無い上に、実は映画の中で火野映司までバースになる。つまりとても分かりにくい」

「そうか」

「更に真木博士に、グリード4人衆まで出てきてもうわやくちゃ」

「松平健も出るしね」

「というか、おそらく割を食っているのが松平健。せっかくの大物起用なのに、印象が薄まってしまった。真木博士の人形とか、里中君のアクションと印象的には大差なくなってしまった」

「そうか」

「まだある。ラストはオーズが分裂するコンボを経由して複数のフォームがズラリと並んで攻撃するのだが、1人のはずが増える根拠が分かりにくい」

「つまりどういうこと?」

「1つ1つの描写は良くできているのだが、全体をつないだ時点で詰め込みすぎの感じがある」

「なるほど」

「それからもう1つ。実はこの映画はTVシリーズとリンクしていない」

「えっ?」

「TVシリーズだと伊達さんは引退済みなんだよ。アンクは敵なんだよ。そういう意味でも、見て分かりにくさがある」

顔見せ §

「仮面ライダーフォーゼが顔見せ登場した」

「よくあるパターンだね」

「問題は、そこでオーズが『ライダーは助け合い』と言っていたが、これは確かオーズ自身が顔見せで映画に出たときに言った台詞なんだ」

「継承されているってことだね」

「この小さい気遣いは嬉しかった」

「それでフォーゼの感想は?」

「ちゃんと聞き取れたかは分からないが、全てのライダーに会う男だそうだ。詳細はヨクワカラン」

「分からないのか!」

「しょせん、顔見せだしな」

3Dの問題 §

「3Dの使い方は上手くなったと思うよ」

「どんな風に?」

「ことさら、3D上映を意識した映像を出すようなことはしないで、もっと自然にできるようになったと思う」

全般的な感想 §

「予想外であったが、今回はライダーを見に行ったつもりであったのに、戦隊の方が良かった」

「ライダー映画は黙って見たいわけだね」

「そうだ。でも、戦隊映画の方が良かった」

「そうか」

「暴れん坊将軍を見に行ったつもりが野球仮面を見てしまった」

「結局それかい」

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