「電撃ホビーマガジンを買ったぞ」
「どうだった?」
「凄くACE COMBAT関係のページ数が少ない。どうでもいいガンダムにはうじゃうじゃページを割いているのに、ACE COMBATにはこれだけってどういうこと?」
「まあまあ。話題性の差なんだから」
「しかし、中身は凄く良かったぞ。短い小説だが、これほど燃えるのは珍しい」
「どらぐらい燃えたの?」
「イノセンテイセスのコミック単行本2冊よりこの2ページに燃えた」
「どうして?」
「空自の架空国産戦闘機のエスコートで羽田にSSTOが着陸するというだけで、燃えちゃうからだよ。どの要素も説明不要だ」
「それは夢があって凄いね」
佐藤大輔的な世界 §
「日本独自の宇宙開発を描く作品は多いのだが、豊富なミリタリー知識の視点から描いているという意味では、他のほとんど例を知らない。知っているのは佐藤大輔ぐらいだ。たとえば、遥かなる星とかね」
「なるほど」
「だからさ。最近ご無沙汰だった佐藤大輔的な世界に浸れたという意味でも大きい」
「そんなに?」
震電II §
「震電IIは、思ったよりよく考えているのが分かって嬉しいね」
「前進翼機は好きなんじゃないの?」
「最初にプレイしたACE COMBAT 2で最も好きだったのが前進翼のX-29だからね」
「だろ?」
「でも、それだけではなくVTOL機構とか真面目に考えてあって良かったよ。あと日本の国情とかね」
「そうか」
「河森さん、フランカーが好きだと思っていたので、フランカーっぽい機体ならイマイチな気がしたけど、違うラインで来たのでそこは良かったね」
「そうか」
009 §
「CFA-44の作例は、色がちょっと明るすぎるなという気がするのだが、機体に描いてある009という番号にじーんと来たね」
「009って、島村ジョー?」
「違う。シュトリゴンの機体は009って描いてあるんだ。Su-33もCFA-44も。何度も見てチェックしたマーキングだよ」
「なるほど」
ケストレル §
「実はACE COMBAT以外のページを見てびっくり。ケストレルって書いてあった」
「ケストレル? 本当に?」
「イエス、ケストレル」
「うそー。ニミッツ級が載ってるってだけじゃなくて?」
「以下に証拠を見せよう」