「バランスの問題もあるから、ACAHのいいところも最後に指摘しておこう。批判ばかりじゃ真意を理解されないからね」
「で、いいところって?」
- 人がうじゃうじゃ死ぬ。しかも、プレイヤーキャラが撃ちまくって殺す
- イリッチが撃破された機体から放り出される
- マルコフが撃破された機体から放り出される
- 雑魚機も撃破された機体からパイロットが放り出される
- AC-130も25ミリで走る人間を殺戮しまくる
- ヘリのドアガンナーもガンガン人を殺す
- 戦闘ヘリのパイロットをしているときでもやはり人を殺す
- 明らかにそれ人が運転してるだろ、という車もやはり撃って吹っ飛ばす
「おいおい。そんなに殺して鬱になっちゃうぞ」
「かもな。でも、そのダークさがいいじゃないか」
「おいおい。きっと同意しない人は多いぞ」
「でも、戦争はしょせん人殺しなんだよ。そういう意味では誠実。これで嫌になって現実の戦争にノーと言えば立派な社会貢献だろう」
オマケ §
「実は1つ気づいたことがある。Project AcesはAC3で佐藤大が何をしたのか、AC04や5で片渕須直が何をしたのか理解してないのじゃないだろうか」
「えっ?」
「ってかさ。ACAHは映画FFの悲劇を繰り返したのじゃ無いだろうか」
「どういう意味?」
「FINAL FANTASYという映画は、要するにシナリオがあまりにつまらなくてこけた。アメリカの有名シナリオライターを採用したのにFFを分かっているとは到底思えないシナリオであった」
「ACAHもそうだってこと?」
「さあな。しかし構造が似ている気はした』
「たとえばどういうこと?」
「Warwolf2は大活躍なのに、Warwolf3や4はいるだけ。ぜんぜん物語に絡んでこない。女性キャラもやはりほとんどいるだけでストーリーに絡んでこない。僚機や女性キャラに人間的な魅力が無くてどうやってストーリーを引っ張っていくんだ」
「3や04や5だといいわけ?」
「うん。たとえば、レナは物語に深く関与して、レナと一緒に命令違反するかどうかの選択まである。04では酒場の娘にサイドストーリーの少年が翻弄されるし、黄色4にいたっては黄色4を撃墜するだけのパートがあったりする。5だと、まさにナガセを救出するだけのミッションがあったりする。それに比べるとACAHの女性キャラはいるだけだよ」
「そうか。でもAC6では女性キャラが関与しているじゃない。最後のミッションでシャンデリアの情報を送ってくるし」
「実は、貰ったデータをそのまま渡しているだけで、それほど深く関与はしてないのだ。そもそも、データの有無は関係なくシャンデリア攻略は行われたわけだし」
「うーむ」
「マチルダが天使とダンスでもしてな、と言いながら重要情報を語ってガルーダがゴーストアイの命令を無視して違う敵を攻撃したらもっと面白かったかも知れない」
「実際は、シャムロックのせいで命令違反だものね」
「男の口車で命令違反とは色気が無い」
「ははは」
「まあ、AC6はマクナイト達が愉快で楽しいから救われているのだけどね」
「だからAC6はゲームとしては面白いと思っているの?」
「いや、それだけじゃないけどね。いろいろ話はあるけどそれはまた別の話題だ」