「IS12Tを買ってから起きた変化は劇的だ」
「というと?」
「たとえば、場所を記録するために写真を撮る」
「昔からそうじゃない」
「昔は、目立つランドマークを撮影して場所を確定させていたのだが、今は違う。撮影時に入るGPS情報がメインだ。だから、撮影される内容は何でも良くなる」
「かなり違うのか」
「まだ公開していないが、既にPlotierでGPS情報を扱う拡張は行われている。他に作業が多いので公開できるまで作業するスケジュールはペンディングになっているがな」
「他には?」
「OneNoteジャンキーになったよ。出先でメモを取って自動的に同期。これ最強」
「そんなに?」
「そうさ。どこで書いても1つのノート。放っておけば同期される」
「なるほど。それが山場ということだね」
「そうじゃない」
「えっ?」
「最近、もう1つの動きがあるのだ」
「それがSkyDrive?」
「そうだ。ただし、1つだけ断っておく。ネット上のストレージとか、それとの同期というのは10年以上前からジャストシステムのストレージサービスとATOK Syncというソフトで実行していた。何ら新規性のある話では愛ない」
「新規性が無いとしたらいったい何なの?」
「WP7の標準ストレージがネット上に存在する。しかし、それはWP7だけの問題では無く、様々な形で共有されるストレージとなる」
「そんなに?」
「実際、さっきも利用したばかりだ」
「何に使ったの?」
「IS12Tからデジカメ写真を取り出した。もうケーブルなんてつながないよ。ああ充電用のケーブルはつながってるけどな」
「ぎゃふん」
「そうしたら、SkyDriveが大幅にパワーアップしていたよ」
「えー」
「ファイルにチェックボックスが付いてまとめて扱えるようになったようだ。GPS情報で写真の位置も表示されるようになった。APIで叩くと意外とネックだった『重い』という問題もかなり解消されたようだ」
「それはいいね」
「俺のいいねボタンが叩かれたよ」
「どこにあるんだよ、そのボタン」
「俺の心の中にある」
まとめ §
「結局、SkyDriveをなぜ使うのかと言われれば、単純にIS12Tと最も密接に連携しているからだな」
「IS12Tが重要?」
「最も自分自身と緊密に連携しているデバイスだからな」
「ぎゃふん」
「だからさ。他の人については何も言わない。おいらはおいらの事情でSkyDriveジャンキーをやってる。それでいいと思っている。他のサービスとは比較もしたことが無い。どうせおいらの都合だけ見れば他のサービスが使い勝手で負けるに決まってるからな」
「別のデバイスを使っている誰かは別にサービスの方がいいと主張するかもしれないけれど、知ったことじゃないってことだね」
「そういうことだ。ただし、Windows 8もSkyDriveに緊密に連携してくるみたいなので、Windows 8ユーザーもSkyDriveが一番と感じられる可能性もある」
「それって卑怯な抱き合わせ販売じゃないの?」
「今やオンラインストレージは標準のサービスの一部だ。そうとも言い切れないだろう。Windowsにメモ帳が入っているような感じでオンラインにストレージがあるようなものだろう。誰もメモ帳を卑怯だとは言わない」
余談 §
「個人的にSkyDriveで好きなところがある」
「なんだい?」
「名前だよ」
「どうして?」
「クラウドは雲。それに対して空のドライブ。イメージがピタッと決まる」
「そんな単純な」
「ある意味、今時のサービス選びはそういう単純なところからスタートしないと決まらないかもよ」
「基本機能だけなら大差ないってことだね」
「本当の意味での違いは使い込まないと見えてこないかも知れないが、最初の選定の根拠にはできない」