「コミックのギャンブル買いで、CAPTAINアリス 6巻というのを買った。中身は何も知らない。ジャケ買いそのもの」
「どんなコミック?」
「少女の民間機パイロット。軽飛行機とかを自由に飛ばす天才らしい」
「戦争は無いんだね」
「そうだ。軍用機も飛ばさない。ほとんどはレシプロ機でジェットを飛ばすシーンすらほとんど無い」
「そうか。じゃあ、ACE COMBATのコミカライズよりも面白くない?」
「そうとも言い切れない。というか、めちゃめちゃ面白かった」
「どのへんが?」
「全部だけど、主人公の少女が悪魔のような顔で飛行機を飛ばしているところかな」
「おいおい」
「それで思ったのだけどさ」
「うん」
「最近のACE COMBATは戦闘側に寄りすぎているのかもしれない」
「えっ?」
「戦闘なんて無くてもいいんだよ。面白くあるためには」
「だからといって、ジェット戦闘機を飛ばすのがACE COMBATだろう」
「でもさ。ジェット戦闘機だから戦闘をしなければならない決まりなんて無い」
「たとえば?」
「AC3なら、ひたすらディジョン機に付いていくだけのパートがあったりさ。AC5だとトンネルをくぐることだけが目的のパートがあったり、AC0だとひたすらエクスキャリバーの射線を避けるだけのパートがあったり、いろいろあったじゃん」
「うん」
「そういうのは、単に飛ぶ口実が欲しいだけのプレイヤーから見ればオッケーなんだよ」
「そうか。やることがあればいいのね」
「逆に、ドアガンナーとかぜんぜん面白くない」
「自分で飛行機を飛ばしてないものね」
「そう。あれは飛行機を飛ばすという観点から見ると『お客さんになれ』ってことで面白くも何ともない」
「そうか」
「しかし、ミサイルなんぞ一発も撃たずに面白いことはいくらでも可能だ」