「さて、CAPTAINアリスの話題はオーマガでも順調にカウントが伸びない。まさにガン無視状態だ」
「どうしてなんだろう?」
「更に理由が見えてきたぞ」
「なんだよ。びっくりする理由があるのかい?」
「そうだ」
「その理由ってなんだよ」
「順を追って話そう。府中の巨艦店で4巻と5巻も確保できた。既刊は全て確保したことになる」
「そうか」
「前回やっていた戦闘機が出てこないという問題は、4~5巻で解消されている。まあ必要無いと思うけどね。てこ入れとして戦闘機も出したのだろう」
「なぜ、戦闘機が出ているのに人気が出ないんだよ」
「主役はMIG-25。敵の本命はPAK-FA。他にはミラージュ2000が出てくる。あとフォックスハウンドも」
「なぜそれがダメなの?」
「選択が渋すぎる」
「えっ?」
「空自で採用されている機種が1つも含まれない。在日米軍で使ってる機種も1つもない」
「えー」
「ラプターとかホーネットとかイーグルとか、ともかく日本人から親しみのある戦闘機が大活躍すれば、まだしもそれなりに人気は出たのかも知れない。しかし、そうではない。ロシア機と僅かのヨーロッパ機。しかも、主人公はあくまでダッシュ400ちゃんに乗っていて、当然武装なんてあるわけがない。クルーも多ければ、民間人も抱えている」
「ダッシュ400ちゃん?」
「ボーイング747-400だよ」
「旅客機かよ」
「旅客機でバレルロールするから、こっちは面白いと思う。実際、旅客機でバレルロールという事例が無いわけではないから、過剰なファンタジーというわけでもない」
「ならいいじゃない」
「だからさ。こんな渋い漫画で喜ぶような奴はかなりディープな変態だってことだ」
「普通の人はまず喜ばないってことだね」
「そうだ。明らかに喜ばない」
「どんな人が喜ぶの?」
「少なくとも、『ヨーロッパ機っておもしろーい!』と喜ぶ変態である必要があるな。事実面白いし」
「でも人気が無いんだよね?」
「戦闘機に関しては空自の採用例がないしな。親しみが沸かない」
「そうか、シュペルエタンダールからエグゾゼ撃ちたいとか、そういうタイプじゃないとダメなんだね?」
「それだけでは足りない」
「えっ?」
「更に旅客機にバレルロールさせて燃えるタイプじゃんないとダメ」
「狭き門でありすぎる!」