2012年02月20日
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ネギま!世界は第2次大戦で負けなかった日本仮説

Written By: 川俣 晶連絡先

「実は、日の丸を付けた九九艦爆がエアレースで飛んでいることから、ちょっと目から鱗が落ちるような仮説を思いついた」

「それはなんだい?」

  • ネギま!世界の日本は、第2次大戦で負けなかった日本である

「なぜなんだ?」

「敗戦国の軍用機は失われる。負けた時点で自国軍が埋めたり壊したり燃やしたりするし、軍備が解体される中でスクラップにもされる。一方で、戦勝国の軍用機は意外と長く残る。エアレースではアメリカのP-51のような戦闘機が人気だしね」

「それってどういうこと?」

「九九艦爆がエアレースで飛んでいることの一番ストレートは理由付けが『第2次大戦で負けなかった日本』だ」

「それだけじゃ弱いよ」

「問題はここから。そう解釈するといろいろな解釈が芋づるで可能になる」

「どういう意味?」

「日本が第2次大戦で負けないとしたら理由は何だろうか」

「ミッドウェー海戦で空母を失わないとか?」

「どうせ物量で押し切られる。それは負けない理由にならない」

「じゃあなんだろう?」

「勝った側について参戦したというシナリオが最も簡単」

「勝った側って?」

「連合軍側」

「えー」

「その場合、日本は連合軍のイギリスと日英同盟を結んでいた実績がある。あの同盟が存続していたと仮定すると、すっきり解釈できる」

「日英同盟が存続していることに、そんなに意味があるの?」

「ある。なぜなら、日本に存在する超巨大学園がイギリスから子供先生を受け入れる下地になるからだ」

「イギリス側の無理を日本も聞けるってことだね」

「更にだ。麻帆良学園そのものが解釈可能になる。まるでアメリカ人のように自由で高度が技術が使われ、飛行機すらホビーで乗り回す巨大学園は、日本が負けていないからこそあり得る施設だろう。敗戦から立ち直る時間を無駄にせず、東大ですら十分ですらないと見なして、超巨大教育施設を作って運営する価値がある。そうなると、東京は焼け野原にならないので、都心に建設するのは絶対に無理。埼玉という設定はとても説得力がある」

「それだけ?」

「まだある。神道系の影響力が弱体化しないので、木乃香の実家の存在感も説明がつく」

「えー」

「おそらく、日英が2強として君臨する世界ではないか、という気もする」

「そうか」

「そもそも、委員長の実家がいくら金持ちとはいえ、たかが日本企業が世界をリードして軌道エレベーター建設できるとは、そう解釈しないと筋が通らない」

そもそも §

「そもそも、イギリスがアメリカと組まないで日本と組む可能性などあったの?」

「少なくとも、イギリスとアメリカはそれほど仲が良くなかったよ。そもそもアメリカはイギリスの植民地から独立した反英の国だ。第2次大戦でアメリカとイギリスが敵対する可能性はあり得たろう」

「えー」

「少なくとも、架空戦記では日英同盟の存続はよくある設定だ。それほど突飛ではないよ。魔法に比べればよくある平凡な設定だ」

ああイギリス §

「軌道エレベーターといえば、楽園の泉。A・C・クラーク。イギリス人。SF作家御三家の中で、イギリス人はこの人のみ。だから、徹底的にアメリカの存在感が軽く、イギリスの存在感が大きいこの作品で軌道エレベーターという結末は正しいのだろう」

「えー」

「一般論で言えば、軌道エレベーターは今のアニメではいともあっさり建設されていともあっさり壊れるばかり。描写も単調。いいことは無いように思える。∀のザックトレーガーの方が余程ディープと言ってもいいのだが、イギリスから来た少年が主人公のネギま!に関してはやはりクラークも使ったネタで決めて頂くと収まりがよろしいようで」

「つまり、これでいいんだね?」

「そうだ。これでいい。的確にはまっている設定だと思うよ」

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