「もはやHTML5で行くと腹は括った」
「どれぐらい?」
「ネイティブ・アプリの新規開発予定がゼロになるぐらい」
「そりゃ極端だ」
「問題は、JavaScriptがいかにも古くて、生産性が低いことだ」
「問題ないって豪語してる人もいるよ」
「本当に効率の高い世界を知らないなら、なんとでも言えるよ」
「えー」
「というわけで、JavaScriptコードを吐き出すコンパイラがおそらく本命であろう、ということでC#からJavaScriptコードを吐き出すScriptSharpに比重を移していこう、と思ったわけだ。まずは軽く試用から」
ハローワールド in ScriptSharp §
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.Html;
using System.Runtime.CompilerServices;
namespace ScriptLibrary1
{
[GlobalMethods]
internal static class Page1
{
static Page1()
{
Script.Alert("Hello ScripScharp");
}
}
}
感想 §
「生まれて初めてScriptSharpに触った感想は?」
「実は生まれて初めてじゃないんだ。過去にちらっと触れている」
「ぎゃふん」
「制約は多いし、通常のC#との違いも大きい。C#ソースにブレークポイントを仕掛けても止まらないし、拡張メソッドとかも使えないし、LINQでクエリもできない。それでも、おそらく裸のJavaScriptを使うよりはマシだろう……と思う。本当かどうかは知らないけどな」
「そんなに?」
「まあ、実際に使っていけば分かるだろう」
「他に何かコメントは?」
「たぶんTDDは有効だろうと思う」
「それはなぜ?」
「デバッグが弱そうなので、比較的い小さい単位で品質を確認していく方法論はおそらく有効だろうと思う」
「本当に?」
「さあ。それはやってみれば分かる」
オマケ §
「どうでもいいが、こいつはC# 2.0レベルなんだ」
「それにどんな意味があるの?」
「ブログのサンプルソース見たら匿名メソッドが使ってあった」
「えー。ラムダ式じゃなくて?」
「そうそう」
「アッチョンブリケ」
「それにも関わらず、おそらく裸のJavaScriptを使うよりも効率が良いだろう」