「ああ、そうか」
「何?」
「さらばってさ。古代が『退艦せよ』って言葉を蹴って飛び出したけど、最後に『総員退艦』を命じちゃうのだ。そういう構造の映画だったんだよ」
「えー」
「ならば、藤堂の意に反して『退艦せよ』って吠えたおっさんの立場は、ただの分からず屋ではなくなり、未来の古代と重なる」
「それでいいのかよ」
「そもそも最初の沖田は兄貴を殺した分からず屋のおっさんだったのだ。でも最後は沖田の代理になっちゃう」
「反発した年長者と同じになっちゃうのがヤマトなんだね」
オマケ §
「ところで黒木メイサ妊娠と言われてもピンと来ない」
「なんで?」
「ママ~って手を降ってる子どもを何回も映画で見たから」
「それは映画じゃ!」