2012年04月01日
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ヤマトリメイク問題・思い出にはかなわない。されど思い出は壊せる

Written By: トーノZERO連絡先

0329より

2009年、復活篇全国公開前夜、

「思い出に勝れるとは思わない。」そう言いました。

2220は原作者自らの「良くも悪くも、これが俺のヤマトなんだ」を。

DCは小林+羽原の「監督の思いを、よりスムーズに分かり易く、誤解のない物語、キャラクターの想いと、旧音源と効果音を使った俺らなりのヤマトらしさ」を。

そして2199。

スタッフなりの旧作リスペクトは、第一作の全話をして紡がれてゆきます。

宣伝、設定先行発表で、疑問、違和感をもたれている方もいるとは思います。

でも、見てみてください。

旧作を尊守しながらも、臆することなく立ち向かっていると思うんです。

でも、ver1974への「思い出」にはかなわない。

それでいいんじゃないでしょうかねえ。。

1974、2199、それぞれの想いを楽しんでください。

4月7日。

短い上映期間。大勢の方が見てくれると良いなあ。

「うむ。確かにその通り。思い出は最強だ。喉がからからに渇いたときにヤカンから飲んだ水道水の美味さの思い出は、どんな名水でも叶わない」

「ヤマトの場合もそうだってことだね?」

「そうだ。みんな喉が渇いていた。日本のアニメでいうと、ガッチャマンとか海のトリトンがあり、洋物なら宇宙大作戦とかサンダーバードとか。そういう硬派の作品群に浸った層が、弱体化の進行するアニメ特撮の現状に強い乾きを感じていた。そこに出てきたのがヤマト。本当はハイジも反骨だし、猿の軍団も反骨だったけど、誰でも知ってるような原作を使ったり、猿の惑星風に見えてしまうビジュアルだし、ライバルは損をした。その点で、ヤマトはアピール度が高かった」

「その点で、ヤマトは突出しているわけだね」

「更に言えば、松本テイストを始めて味わったのがヤマトという人も多かったはずだ」

「その点でも印象に残るわけだね」

「夢から覚めて、なぜ松本零士に熱狂したのか分からない人も多いと思うよ」

「松本零士が当たり前に存在する世界だと、そこまで熱狂するほどのものに思えないってことだね」

「でも、当時は当たり前じゃなかったんだ。まだ、知る人ぞ知る……のレベルだった」

「君は模型の時代をヤマト以前に読んだと言っていたね?」

「記憶は曖昧だけどね」

「でも、それはかなり特異な経験だったわけだ」

「おそらく、マンガは読まずアニメ特撮を見てるだけの人にはね」

されど §

「でも、そうじゃないって君は思ってるんだろ?」

「そうじゃないとは思ってない。が、そうじゃなくなっちゃう事例も知ってるというだけだ」

「どういうときに、違ってくるの?」

「今のアニメは過去の映像がそのまま現代でも再生できる。特にオタク層はコレクション趣味が過剰であり、本能的に影像を保存しようとする。保存された映像は商品になる」

「今でもDVD-BOXとかの商品が簡単に買えるわけだね」

「うむ。しかも、恐ろしく古い作品でもな」

「それで?」

「でも、それを見た時に思い出が壊れちゃうことがある。当時はあんなに素晴らしく感動したのに、なんだこの低レベルの下らないストーリーはって」

「がびーん」

「だからそもそも名作とはなんぞやという問題がある」

「どんな問題なの?」

「人に感動を与える作品は意外と多い。しかし、繰り返し読まれたり、繰り返しリメイクされたり、繰り返し放送されたりして感動を与え続ける作品は限られる」

「どうして?」

「感動や人気には本人の状態や社会状況に影響される側面があるからだ」

「えー」

「だから、ヤマトはいいよ。確かに時代を超えて迫ってくる迫力がある。技術が稚拙でも、設定変更でコスモゼロの大群が描いてあっても、全体として迫ってくるものがある。でも、全ての作品が同じように時間を飛び越えてアピールできるわけじゃない」

「ああ、分かった。君自身、そういう経験がけっこうあったんだ」

「そうそう。昔感動したアニメをもう1回見て、愕然としたケースも多い。もちろん、また見て確かに凄かったケースもある。結果が2極分化している」

「つまり、この話はヤマトに限っては正解。だけど、全ての作品で同じとは限らないわけだね?」

「おそらくそうだろうな。しかも個人差もあるから一概には言えない」

「場合によってはヤマトも対象になり得る?」

「なるなる。というか、ヤマトに熱狂したくせに手のひらを返してヤマト叩きする連中はそうなんじゃないか? でもそれはフェアじゃないぜ。そもそも過剰に熱狂しすぎた時点でおかしかったんだ」

「おかしいのはヤマトじゃなくて、ヤマトに描かれていないものまで読み取って過剰に熱狂した人たちってことだね」

「うん。そもそも、1974年にヤマトを見た時からこの作品はハードルが高いと思っていた。怪獣を殴る蹴るで喜んでいる層にはアピールしない。それにも関わらず、ブームで熱狂しても、我に返れば自分の欲望を満たさない作品であると気付いてしまうだけだ」

ヤマト2201の噂 §

特報 News flashはスクープだ。白色彗星編リメイク!」

「えー」

「2012年4月1日最大のスクープじゃないだろうか」

「4月1日?」

「そう4月1日」

「……」

オマケ §

ヤマトの正体は♪ こっちは3月31日付の記事でマジでヤマトの話題」

「うそー」

「クリックしてごらん」

「……ヤマトの話題だった……けど」

オマケ2 §

「相変わらずコレクションに熱心なオタクは多いよ。なぜ? 幻滅することはないの?」

「ああ、アキバ星人はコレクションするだけで自分のものにしたら2度と見ないから平気」

「ぎゃふん」

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