2012年04月07日
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感想・『宇宙戦艦ヤマト2199』第一章「遥かなる旅立ち」

Written By: トーノZERO連絡先

「見てきたぞ。新宿ピカデリーの2回目の上映。最前列」

「最前列ってなんでだよ。見にくいだろ」

「自分より前に誰もいないのが好みだから」

「ぎゃふん」

「でも最前列まで人で埋まっていた。凄い人の量だ。左右ぐらいは誰も来ないかと思ったら、最終的に埋まった。小さくなって椅子に座っていたよ」

「ひ~」

「基本的に第1話の感想はパスする。発進式、ファミ劇で既に2回も見ているから。10分だけならWebでも見た。ただし、新しい発見は多くあった。表示パネルの表示内容や、コスモゼロに武装が無い警告が付いていたとか、いろいろ。しかし、そのへんは横に置く」

「じゃあ、ひたすら第2話?」

「そう」

予言その1 §

「実はまだアップされていない問答で言及した通り、2199に徳川太助登場を予言した」

「それで?」

「ただし、冥王星基地を撃破した後の通信イベントで地球側に出てくると予想していた」

「愛子と一緒にだね」

「でもさ。出てきたんだよ。第2話に」

「えー。なんで?」

「2199は行進しない。各自の家からヤマトに向かう。そこで、徳川家も出てくる。徳川家でヤマトに向かう機関長を見送るのは愛子と彦七と菊子と太助の4人なのだ」

「それはそれは!」

「嬉しいサプライズだ。第2話で太助が見られるとは思わなかったし、2199は予想通り積極的に徳川家の謎に取り組んでいる」

「徳川家の謎!」

「磯野家の謎より重要」

「それから?」

「実は太助が愛子を抱いていた」

「なぜだよ」

「理由は分からないけど、そういう描写だったみたいだ」

「えー」

「徳川家の謎2199だ」

予言その2 §

「第2話で森雪が何やら秘密のある意味ありげな行動を取る」

「秘密かよ」

「ヤマトで帰るというのは、地球に帰るという意味なのか他のどこかに帰るという意味なのか分からない」

「それだけ?」

「あと、沖田演説のとき、古代達と同じ列にいないで、沖田の後の壇上に座っている。藤堂の秘書だからという解釈もできるが、違う解釈もできる」

「やっぱり森雪が……」

「そうだ。予言通り森雪がフリーシャちゃんで、シベリアに帰りたがっているんだ。さすがシベリア柳生」

「だから、そのネタはもういいっちゅうに」

「えー」

「やはり森雪がユリーシャなんだね?」

「それは分からない。意味ありげなものを見せて誤解に導く演出かもしれない。ユリーシャのカプセルも中身不明のまま描かれているしな」

「動かないじゃないか」「黙れ!」 §

「第2話は30分しかないのに、実は宇宙空母の撃破と超巨大ミサイルの撃破を両方ともやっている。凄いスピードで展開している」

「ひぇ~」

「候補者が攻撃で死んで主人公に立場がまわってくる展開はファフナー的だし、電力を集めて停電するのはエヴァンゲリオン的展開……とも言える。ついでに、冥王星基地にはブリタイとエキセドルがいて、ゼントラーディ語で会話をしていたし」

「ヤック・デカルチャー!」

「しかし、エンジンの始動に一度失敗する描写は無いし、失敗に見せかける描写もない」

「なんだよそれ」

「そこはどう解釈するか難しいところだな。ある意味で、旧作ヤマトにははみ出した線が多かったんだ。今回は、はみ出した線を丁寧に消しゴムで消して、その分だけ丸くなった。丸くなったことをどう解釈すべきか、ということが問題なのだ」

「なぜ問題なの?」

「おそらく、総監督は分かっていると思われるからだ」

「じゃあ、総監督は丸くしたいわけ?」

「『丸』っぽさを入れたい可能性はあっても、丸くしたいわけでは無いと思う」

「じゃあ、なぜ丸くしてあるの?」

「たぶん客が飲み込むときに怪我をしない用心だ」

「えー」

「ただし、ここは考えようというのも1つ」

「というと?」

「旧作の波動エンジン始動は、島が正しく操作することと、始動にタイムラグがあることに演出のポイントがあった」

「うん」

「2199の波動エンジン始動は、エンジンは設計図から自力で作ったが、点火プラグはサーシャ経由でスターシャから受け取る必要があったという演出なのだが、そこで更にもう一工夫あって、起動するためには電力が必要だけど、それは全人類が停電させてまでヤマトに集めるという人類の意地を見せるという演出なんだよね」

「イスカンダルから技術をもらっておしまいじゃないんだ」

「そう。最後に人類全体が意地を見せる。そんな余裕は無いはずなのに(実はその前に余裕なんて無いとみんな言ってるのに)、無理をして世界各国が自分の地下都市を停電させて電力をヤマトに集める」

「そうか。そこがポイントなのか」

「その意地こそが見所だと思えば、それほど悪い話じゃない気もするぞ。というか、スターシャに頼りっぱなしではなく、人類も意地を見せる展開は燃える」

「古代も島も知らない状況で既にエネルギーが集まっている旧作とは違うのだね」

!萌えキャラの扱い §

「第2話になって、萌えキャラの出番が増えてきておおむね了解した」

「何が分かったの?」

「この連中、萌えキャラを萌えキャラとして使う気なんてさらさら無い」

「なんだよ」

「萌え~~~な萌えは絶対に来ないと思った」

「どういうことだよ」

「看護師のねーちゃんは、あくまで佐渡先生の突っ込み役でポジションを確立。そこを軸に展開される限り、変な方向には行きようが無い。メガネのねーちゃんは背景にいるだけで、前面には出てこない。無意味に露出させるような扱いにする気は無いようだ。しかし、そこにいて存在感があるという扱いでオーケーだ。というか、その方がいい。背景にいるだけの脇役女性の方が燃える。山本は、実は加藤の関係者で、死んだ兄を受け継いでパイロットとしてヤマトに乗りたいと思うが生活課。妹キャラというと、妹萌えのように思えるけれど、かなりムードは暗い。兄貴が死んでいる上に、兄貴の意識を受け継いでパイロットをする権利さえ奪われていて、長い髪も自分で切っちゃう。とても、可愛い妹としては扱えない」

「かなり怖そうだな」

「そういう意味で、女山本のおかげで加藤の人間的な存在感も大きくなっている。そういう効能のための女性キャラなら、いてもいいと思う」

「女山本か」

「もしかしたら、女山本は勝手にコスモファルコンに乗り込んで、被弾して、着艦するときに『山本、右へ切って突っ込め!』とか古代が指示をだすのかもしれないぞ」

「指示か!」

「着艦したら『山本機、帰還しました!』ってブリッジに連絡だ!」

A140 §

「どうでもいいけど。劇場の最前列はA列だ」

「それで?」

「それに座席番号がつく」

「A1, A2, A3……だね」

「そうだ。だから、この場合は可能ならA140席で見たかった」

「横に140席は並んでないだろう。そんな席は無いだろ」

「そうだ」

「でもなんでA140?」

「戦艦大和の設計段階の名称がA140だからさ」

「ぎゃふん」

絵コンテ §

「ちゃんと読んでないが、意味ありげなカプセルはユリーシャのカプセルと判明。予想通りだけどね」

「ユリーシャ。ノーマークから突如最重要人物に浮上だぞ」

オマケ §

「それで君はまた劇場に通うのかい?」

「いいや。今回は1回だけの予定だ」

「なんでだよ」

「旅はまだ始まったばかりだ。ヤマトはまだ往復33万6千光年の旅に出発した段階だ。そして、劇場オンリー版BD、パンフ、鑑賞料を足すと1万円コースで金が掛かる。それが7回も繰り返される。数十年に1回の大イベントとして出費はもう覚悟したが、だからといって金が無いことに変わりはない。時間も無いけどね」

「じゃあ、最後まで付き合うき満々ってことだね?」

「まあな。それに、劇場でBDを売ってる以上、買えば何回でも中身はチェックできるしね」

「そこか!」

オマケ2 §

「背景にいるだけの脇役女性の方が燃える」

「具体例を頼む」

「おいらの好きなもの。たとえば帝劇3人娘。特に百合くん」

「あんなに女の子が多い帝国歌劇団なのに主役よりいいのかよ」

「うむ。巴里ならシー・カプリス」

「えー。ヤマトで説明を頼むよ」

「ヤマトだったら真帆の部下の第3艦橋の女性クルー達」

「そんなところを見てるのかよ」

「あたぼうよ。復活編はいつもそこを注目して見ているぞ」

オマケIII §

「背景にいるだけの脇役女性の方が燃える」

「具体例を頼む」

「好きというわけではないが、気になるのはデスラーの隣ではべっていた女性達。彼女らはいったい何者でどんな役割を持っていて最終的にどこに消えてしまったのか。気になると言えば気になる」

「それで?」

「2199ではそれに解釈を付けてくれそうな気がする」

「ガミラスが気になるのかよ」

「あたぼうよ、ガーレ・ガミロン!」

宇宙戦艦ヤマト

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