「つまり、ヤマトが流れるまで山手線をグルグル回ってろってことだな」
「いいのかよ」
「まあるい緑の山手線はガミラスカラーだからいいのだろう」
「ぎゃふん」
『宇宙戦艦ヤマト2199』第一章 劇場限定Blu-ray 販売状況のお知らせ(4月10日午後15:00時点)より
劇場限定版Blu-ray、4月10日(火) 15:00時点の販売状況をお知らせ致します。昨日の関東・3劇場に続き、大阪、福岡が完売いたしました。
「いったい何枚作ったのか知らないが、売り切れ劇場続出というのはいい話なのだろう」
「それだけ話題性ってことだね」
「しかし困ったぞ」
「なんで?」
「第二章以降、あとからゆっくり劇場に行って買うのは難しくなった」
「予想外?」
「不良在庫の山を抱えて店主放心状態という予測が外れた」
「おーい」
「いや、本当に1974年頃はそんな状況だったぞ」
「たっぷりヤマトークナイト・第一章」 開催決定! §
「そんなイベントをやると知らないうちに売り切れていた」
「スタートダッシュ遅いよ!」
「いろいろ忙しいんだよっ!」
朝日新聞 §
愛するがゆえヤマト再び TV版リメーク「旧作磨いた」
「アニメスタジオに見学に行くようになり、そのままプロの道に入った。ヤマトに導かれて業界に入った人が40代、50代にたくさんいる。『ヤマトで転んだオレたちでヤマトにケジメをつけよう』という殺し文句で、スタッフを集めた」
「アニメのプロにならなかったので、殺し文句を聞くことはできなかった」
「それで?」
「ケジメを付けるという意味は良く分かる。実際に自分も自分に対してケリを付ける意味で、ヤマトに燃えているわけだしな。こんな文章を目にする何年も前から」
「永遠に燃える気は無いわけだね」
「1つだけ明確に分かっていることは、2199は彼らのケジメになるとしても、自分のケジメにならないこと」
「なぜケジメにならないの?」
「そうだな。たとえば自分に取っての最大の引っかかりは『ヤマトよ永遠に』にある。もし、『ヤマトよ永遠に』の優れたリメイクが出てきたら、それが一種のケジメになるのかもしれないが、今回の2199はそれではない」
「第1作至上主義には乗らないってことだね」
「そうだな。それとは別の理由として、ニュータイプエースの2199コミックににじみ出るヤマト1974の匂いは、2199とは違う世界を志向していて、そこを経由して違う世界に行けそうな気がしている」
「2199はケジメにならず、別の世界への扉になってしまうわけだね」
「2199の質量は半端ない。つぎ込まれた熱量も半端ない。それゆえに、それに触発されたヤマト語りが既に出始めていて、2199は終着駅になりそうもない」
「惑星大アンドロメダにならないってことだね」
「そのネタ、既に若い人には意味不明だろ」
「がーん」
「だからさ。2199は扉を開いたんだ。開いた扉の先に何があるのかは行ってみないとワカランのだよ」
「佐渡先生みたいだね」
「百里の道を行く者は2199里をもって半ばとせよ」
「何か違う」
「終わりは近い。我々は既に大マゼラン星雲に入っている。それは確実。しかし、最後の大波乱はまだ見えない」
「ずばり聞こう。最後の大波乱の目玉はなんだい? 酸の海? 火山脈探索? 波動砲発射? クソでもくらえ? みんな死んでいたイスカンダル?」
「藪の反乱!」
「ぎゃふん」
オマケ §
「タヌキの台詞はシナリオ集には無い。確認してきた。AR台本の表記が気になるところだが、これは入手が難しいかも知れない」
「でもなぜAR台本を気にするの?」
「持ってる人は持ってるはずだからだ」
「うーむ」
「あとは宮川彬良さんに敬意を表して台詞も耳コピで確認するしかない」
「がーん」
オマケ2 §
「そうだな。たとえば自分に取っての最大の引っかかりは『ヤマトよ永遠に』にある。もし、『ヤマトよ永遠に』の優れたリメイクが出てきたら、それが一種のケジメになるのかもしれないが、今回の2199はそれではない」
「本当に? 『ヤマトよ永遠に』だけケリが付く」
「完結編にも無念があるかも知れない……」
「それだけで済む?」
「新たなる旅立ちにも……」
「無限に続きそうだぞこりゃ」