2012年04月15日
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タミヤニュースの世界・宇宙戦艦ヤマト編

Written By: トーノZERO連絡先

「無知との遭遇と言えば」

「言えば?」

「実はトモネコさんという最近メッセージをよくくれる方が、実はタミヤのパチッのコンテスト入賞者で、モデグラに作品が掲載されて小林先生などからコメントを頂いているアクティブなモデラーだと、教えてもらって分かった。自分の知らないことはやはり多いと思った。ただし、詳細なリストはプライバシーに関わるから秘密」

「えー」

「モデグラの方は実は保存してないので確認できないのよ。残念。ヤマトが表紙のは保存したけど例外。ウサギ小屋なので場所が無いの」

「残念だね」

「で、実はそれとは別にタミヤニュースの世界という本を持ってるので、それを調べた。。パチッ・リストというページに、全てのパチッ掲載者のリストが載っているので、おそらくここにお名前があるものと推定するのだが、残念ながら作品の写真は確認できず」

「それも残念だね」

「ただ、1つだけ変なことを見つけた」

「なに?」

「ぺらぺら見ていたら、どっかで見た顔が」

「なんだい?」

「会の紹介というところで、砲も装甲も無限軌道も付いてない車両を愛好するホイール・ナッツという模型の会が紹介されている。1ページの半分。その集合写真の人物の1人になんとなく見覚えが……」

「誰なんだよ」

「大塚康夫さんだよ」

「おお! 確かに砲も装甲も無限軌道も付いてない車両を愛好してる!」

「もっと直接的にソフトスキンとかウィリスMBと言いたまえ」

「すまん」

「しかし、あくまでヤマトの前番組のスタッフである」

「うん」

「ヤマト的にはもっと凄い写真を見つけた」

「というと?」

「模型ファンを訪ねてのページにやたら若い松本零士。たぶん、両手に零観とシャーマンを持ってる」

「松本零士! しかも若い!」

「だがしかし。まだ甘かった」

「というと?」

「横に小さく写真が並んでいて、小泉和明、相沢啓志、新谷薫、服部修司の各氏と書いてあるのだが、実は新谷薫だけ松本氏のでかい写真の横にハーフトラック持って立っているのだ。つまり、新谷薫さんだけ顔が2回出てくる」

「新谷薫!」

「第1シリーズ第1話で、飛行機の脚は同時に上がらないと言って松本零士のところから修正に走ったと言われる新谷薫だよ」

「ひー」

「タミヤニュース54号なので、1975年11月らしい。つまり、ヤマト第1シリーズTV放映から1年経ってない時期ってことだな。WikiPediaによると以下のような状況らしいので、新谷薫が零士社を出る直前なんだろう」

1973年3月より松本零士のプロダクション「零時社」に入りアシスタントを2年半務める。零時社を出てから「半年程ブラブラして」描きためた原稿を『月刊プレイコミック』に持ち込み、そのまま1977年より戦場ロマン・シリーズの連載を開始した。

「1973年3月から2年半だと1975年11月には確かにぎりぎりだね」

「実は他に大塚康夫さんだけで1ページ。こち亀の秋本治さんだけで1ページを使っているので、松本零士先生の扱いは半ページで小さい」

「ひ~。あの大が大好きな大松本零士先生がたかが亀有のローカル漫画の作者以下かよ」

「たかが亀有のローカル漫画のはずが宇宙まで行くからな」

「ひ~。まさに、こっちは世界一強い、だがあっちは町内1強いの世界か」

オマケ88 §

「しかしなあ。別に新谷ファンでもないのに、すっかり新谷薫の名前に反応するようになってしまったなあ」

「じゃあ質問するけど、ファントム無頼読んだ?」

「うん」

「エリア88も読んだ?」

「うん」

「ふたり鷹は?」

「うん」

「ファンじゃ無いとかいいつつしっかり読んでるじゃないか!」

「ところで、偶然WikiPediaを見て気付いたのだが、これが気になる」

銀河戦士

1978年

冒険王

原作:石津嵐。放射能に汚染された地上に緑を取り戻すため立ち上がった少年たちのSF物語。3月号~6月号

「放射能に汚染された地上に緑を取り戻すためって、どっか見たようなコンセプト……」

「原作者もどっか見た人だし」

「確かに気になるね」

「だがしかし、たのみこむを見ると、難しいようだ」

http://www.tanomi.com/metoo/r/history.html?kid=7380より

新谷先生と石津先生の意見の衝突から、中途半端に放り出された本作は、一般ルートの商業出版と言う形では未だに一度も発売されていない様です。

「衝突か!」

「そうだ。衝突は危険だ」

「でも、ヤマトは衝突がお約束という気も……」

「衝突ワープ?」

「それは激突ワープ」

「松本先生に近い筋と、たぶん西崎さんに近い筋が既にこの時点で衝突?」

「ひ~」

「ただ企画が安易すぎる(ヤマトに乗っかりすぎ)、ということから考えると、更に第3者が介在していることも考えられる。編集部で考えた企画とかね。会議の合議で作った企画っぽいムードもある。詳細は分からないけど」

「ヤマト関係者ならヤマトと似すぎた企画はあまり考えまいってことだね」

「結果として似ちゃうのはよくあるけどね!」

「ぎゃふん」

オマケ §

「しかし、1つ失敗したかもしれん」

「何を?」

「当時リアルタイムで買った本も多いが、古書の捨て値で安く買った本も多い」

「それで?」

「2199の煽りでヤマト本の古書相場が値上がりしたら、気楽に古書が買えなくなる」

「ぎゃふん」

オマケニュース §

「タミヤニュースってなに? パチッってなに?」

「おっと。もしかして、そこから説明しないとダメ?」

「たぶんもうダメっ!」

「ガンダムのルーツの1つがタミヤMMにあるとしたら、当然ガンダムオタクなら知っていて当然と思うけど」

「きっとみんな知らないよ」

「ジオンのMSがドイツ戦車っぽいのもここにルーツがあるね。ついでに、ガンダムでただの兵隊がえらく魅力的に描いてあって、MS抜きでもキャラが立ってたりするのもここにルーツがあるね」

「なんで?」

「戦車抜きのドイツ兵のキットとかがヒット商品になって人形改造コンテストとかあったから」

「それで、パチッって?」

「銀魂のメガネの突っ込みキャラ」

「それは新八。ぜんぜん違うやろ」

「ガンガルとかアニメージとか」

「それはパチモン。パチッってなんだよ」

「自作模型の写真」

「そんなの当たり前じゃん」

「当時はそうじゃなかったんだよ。流行ったんだよ。特集号まで出たんだよ」

宇宙戦艦ヤマト

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