「池袋まで行ってきたぞ」
「ミニライブだね」
「そうそう」
「それで、“ささきいさお”の直筆サイン色紙はもらえた?」
「それどころじゃない」
「なんだよ」
「CDすら買えなかったぞ」
「何が起きた」
「20分前ぐらいに到着したのだが、その時点で全部売り切れ!」
「どれぐらいあったの?」
「椅子に座れた人たちの行列を見る限り、おそらく100以上」
「結局何人ぐらいいたの?」
「あいまいな目分量で300人から400人ぐらいと見た。吹き抜けなので上から見てる人もけっこういた」
「それぐらいは集まりそうだよね」
「でもさ。サンシャインシティの狭い噴水広場なんだぜ。そんな大人数を収容できるような場所ではない」
「まさか」
「おそらく、主催者の想定の2倍ぐらいは人が来ている」
「ひ~」
「中身も凄かったぞ」
- 背後の噴水を吹き上げる演出もある
- 曲目が多い
- トークも充実
- 新旧でここが違うと細かい話も多い
「それで、ヤマトは2番まで歌ったの?」
「それどろじゃない。2番まで歌うとか真っ赤なスカーフも2番まで歌ったとかそんなレベルじゃない。曲目を書き出すぞ」
- 宇宙戦艦ヤマト
- 好敵手
- 新たなる旅立ち
- 真っ赤なスカーフ
- 宇宙戦艦ヤマト(同じもの繰り返し)
「で、全部2番まであり」
「好敵手とか新たなる旅立ちとかCDに入っているのか?」
「入ってないはずだ」
「凄いサービスだな。それでミニライブなのか?」
「既にミニじゃない」
「すげえ!」
「生の新たなる旅立ちが聞けたのでおいらは満足じゃ」
「いいなあ」
「ささきいさおさんも思い入れがあるとはどこかで読んだが、宮川泰さんも思い入れがあったようだ。もちろん、おいらも好き」
「それで感想は?」
「ささきいさおさん歌い方が少し老いたかなという印象があったのだが、安直に老いたのではなく、もっといろいろ深いことが分かってきた。これは収穫だ」
「そうか」
「あと、真っ赤なスカーフはリズムが強くなっているようでいいな」
「そこか!」
フィギュア王No.171 §
「ミニライブの後フィギュア王No.171を探索に池袋西武デパートの書籍売り場に向かったのだ」
「なぜ?」
「そのへんの本屋に無かったけど、ヤマト2199が載っているという情報があったから」
「それで?」
「超巨艦店である西武であるにも関わらず、僅か1冊しか無かった。それを買い込んでほくほく。だがそれは甘かった」
「何が甘かったの?」
「想像を絶した」
「何?」
「ヤマト2199のページがある。それは事実」
「うん」
「だが、他に第3話を演出したという樋口真嗣さんのページが1ページ。パチヤマトグッズの唐沢なおきさんのページが2ページ。宮脇専務のヤマトコレクションのページが2ページ。ここに、山本直樹さんのヤマト解説が細かい字で横にずらずら」
「それって、2199じゃないページもヤマト一杯じゃないか」
「そうそう。絶句」
「そうか」
「で、2199のページも凄い。玉盛順一郎インタビューとは濃い。それから発進式のネームプレート全バリエーションの写真掲載。ささきいさお、歌手とか、結城信輝、キャラクターデザインというのあったわけだ」
「ひー」
「しかし、もっと凄いのが登場人物紹介。何が凄いって艦内組織によって分類された詳細な登場人物リストで萌えキャラが一切特別扱いされていない。藪と同格で載っている。、これまでに見た2199登場人物紹介の中で最高だ!」
「フィギュア王なのに?」
「もはや、模型雑誌の秩序は塗り変わったのだよ」
「えー」
「これまで、ホビージャパンとモデグラが2強だと思っていた。しかし、今や、増刊でハイパーウェポンを出すモデルアート、2199に熱心な電撃、そしてフィギュア王の方がグッと来る。そういう時代になってしまったのだ」
「まさか」
「まあ個人的な感じ方に過ぎないけどな」
「なぜそうなるんだよ」
「ロボで安定しちゃった雑誌は他の世界に行きにくいのだろう。それより、雑食系のフィギュア王の方がずっとフットワークが軽いのだろう」
「それでいいの?」
「少なくともロボと心中は最悪のシナリオだが、1974年当時もそうだった。ロケットパンチを発明した画期的なマジンガーZで安易なロボ依存体質があったが、ヤマトはそれに反旗を翻した。結局、今の状況と同じだ。否定されるものがマジンガーZ系からガンダム系に変わっただけ」