「というわけで、ブッシュベイビーのサントラCDの中古が届いたので、聞いてみた。ぶっ飛びものだ」
- OPとEDを除くインスト曲全部が宮川彬良音楽だ
- 普通のアニメBGMにしない決意がありありと見えるいい曲だ
- 聞いていると宮川彬良音楽だと納得するぞ
- 肩に力が入りすぎと思うぐらい、やり過ぎている
- 「密漁のあった日」の2:00ぐらいのところは、まるでヤマト
- 「密漁のあった日」の2:45ぐらいのところは、ぶらり途中下車の旅のオープニング曲
- 「悲しい出来事」はヤマトのBGMでも不思議ではない
- 「咆吼」とか、変態リズム天国でさすが天性のリズム感覚を受け継いでいる。立派
- ライナーには忙しいのにジャッキーに惚れ込んで音楽を作ったことが書いてある。ジャッキーのテーマは半分恋人で半分は幼い娘のムード
「聞いていて、まさに彬良さんの音楽だと納得してた。でも、14曲目になって突然彬良さんらしさが消滅した」
「なぜ消えたんだ」
「EDだからだよ。EDは宮川彬良音楽ではない」
「じゃあ、音で作曲者が違うことが分かっちゃうの?」
「ああ。明らかに14曲目のイントロに入った瞬間、ムードが変わった」
古いぜロートル §
「こんな古い音ばかり聴いてどうするのかと言われそうだが」
「うん」
「歴史研究家に『古い』は褒め言葉」
「ぎゃふん」
「更に言えば、商品としての賞味期限が切れたCDは中古で安く買えるしね。金も掛からない良い趣味だ」
「ひ~。開き直ってるよ」
「たまに定価より高いケースもあるけど、たいていは安い」
「そうか」
「それに、一部はぶらり途中下車の旅のオープニング曲に使用されていて現役だ。どこも音は古くないぞ」
「あれは、そんなに古いのか」
「それに古いと言っても、すぐ100年200年遡れるのが音楽の世界だ。これぐらいは古いうちに入らないだろう」
オマケの世界を探るぜベイビー §
「重要なことに気付いた」
「なんだよ」
「見出しに『宮川彬良の音楽世界を探るぜベイビー』と書いた。ベイビーは、ブッシュベイビーに引っかけるために付けた」
「うん。それは分かった」
「でもさ。ライナーノートにベイビーが出てきた」
「は?」
「その時点で、彬良さんには1歳の娘がいた。つまりベイビーだ」
「ぎゃふん」