38ページ 赤色巨星より
現代のCGでは、絶対に真似の出来ない表現です。
「ある意味でCGをなめてる言い方だ」
「CGでも真似ができるってこと?」
「スキルのある人間が手間暇を掛ければできる」
「じゃあ、やればいいわけだね?」
「できればな」
「は?」
「時間とコストの都合で、無限に手間は掛けられない。実は、ランダムさと運に依存した物理現象で描くことは時間とコストの短縮につながるのだ」
「えー」
「失敗する可能性もあるけどな」
「じゃあ、CGより手で描いた方がいいの?」
「そういうこともある」
「何か分かりやすい例はないの?」
「模型を塗るときに、エアブラシよりも筆塗りというのも同じだよ。均一な色が出しにくい筆塗りの方が、実は擬似的な情報量が増えるんだ。スキルに依存するが、より短い時間で疑似情報を増やせる」
「へー」
42ページ 燃える都市と有人機基地
「動画でチェックしてしまった。確かにあそこにあった」
「こんな大きな背景が……とは思えないカットだね」
「つまりさ。こうして映画の素材を見るという行為は、映画の中でどう使われているのかを調べる知的挑戦にもつながるわけだ」
「映画を見ることを前提にしたファン活動とは一線を画するわけだね」
44、45ページ 白色銀河より
そして!本書の企画途中から「白色銀河を抜けたところでワープディメンションによりスクリーンが広がったから、それを再現できないか?」というお題が立ち上がり「再現しましょう!」と実行に移すことになりました。
「すげー。ワープディメンションだぜ」
「こんな仕掛けが本に入っていたとは」
「これを前提に本全体ができている。ヤマトシリーズ全般を扱っているとはいえ、永遠にが基軸。主題なんだ」
「永遠にが?」
「やっぱりみんな永遠にが好き」
48ページ デザリアム星の中心核より
物語的には、デザリアム星が全身ハリネズミくらいに武装されていてヤマトの苦難が続けば盛り上がったかなぁという気がしないでもありません。南極の入り口のみ砲身がなくて、そこから内部へ侵入!というのは、いかがでしょうか?
「やっぱりみんな永遠にが好き」
「しかも、みんな後悔があって、ここがこうならって思ってる!」
「Be Forever Yamato!」
オマケ §
「じゃあ、永遠にのリメイクはみんなが望んでいること?」
「でも人によって望みが違うかもしれない。1つに絞りきれないとフィルムにならない」
「分かった。デジタルの時代は通信回線経由で劇場に送られてフィルムは無いんだね?」
「なにか違う」