「たまたま創刊号を手に取ったので何となくずっとゲッサンを毎月読んでいるのだが」
「うん」
「今となっては、玉石混淆で継続する意義も良く分からない」
「でも読んでいるのはなぜ?」
「信長とか、アサギロは面白いからな。それらが終わるまでは付き合ってもいいかなと思っている」
「そうか」
「でも、最近ではすっかりイマイチ売れないマイナー雑誌になったかな、と思っていたのだが」
「それが何か?」
「実は今月号に限ってバカ売れで店に無い。Amazonですら品切れ。しかも、Amazonの古本は暴騰」
「なんでだよ」
「どうやら、あたち充のタッチの続編的なコミックが始まるかららしい」
「それでいつもは買わない連中も殺到して買っているのか!」
「しょうがないから、啓文堂で聞いて、在庫が残ったチェーン店で確保してもらったよ。現物はまだ手元にない」
「へー」