2012年05月20日
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桜新町の水路跡天国

Written By: 川俣 晶連絡先

「素晴らしい! 久々に水路跡探索らしい水路跡探索を実行できた!」

「なぜ桜新町なの?」

「理由は簡単だ。サザエさん交番の前を水路跡が通っていたらしいと気付いたのだ。しかも、前にどこに繋がっているのか首を捻った呑川の支流だ」

「じゃあ、知っている場所だから乗り気になったわけ?」

「そうそう」

桜新町の謎 §

「桜新町水路の謎を解く重要なピースらしいものに最近気付いた」

「それは何?」

「品川用水。桜新町駅のある通り。あれに沿って品川用水が流れていた」

「だから、それを超えて水路が続くことは考えられないってことだね」

「水路の立体交差や、人工水路で切られた川もあり得るけどな」

「ぎゃふん」

「というわけで、昔水路跡っぽい道を辿って到達した桜新町駅。そこで続きが不明になっていたがそこまでで良かったのだ。そこで品川用水にぶつかっちゃうから」

「なるほど。謎解明というわけだね」

「だがそれは品川用水北部の話。南部は分からない。というわけで、探索にえっちらおっちら出かけたよ」

結果 §

「それで結果は?」

「2本の平行した水路らしい痕跡が残っていたが、それ以上だ。ただの平行水路ではなく、別方向に向かう水路もあったようだ。板暗渠残存部分もあった」


より大きな地図で 桜新町水路跡 を表示

「おおざっぱにまとめると?」

「品川用水を源流にして、呑川に注ぐ流れと考えられる。品川用水と接続していたのかは明瞭に分からないけど。おそらく品川用水の水だろう」

「つまり?」

「呑川は独立した水系で玉川上水とは縁が無いと思っていたがそうじゃない。玉川上水の水が品川用水経由で流れ込んでいた可能性がある」

「下高井戸と水で繋がっていた可能性があるわけだね」

「そうだ。だから品川用水と交わっている感じの場所から更に走って行くとなんと見覚えのある陸上自衛隊交差点があって、更に行くと馬事公苑が」

「見知らぬ土地を驀進していると思ったらよく知っている場所に出ちゃったわけだね」

赤松公園フリマ §

「帰りは、赤松公園のフリマに寄ってみた」

「踊る世田谷通信さんのブログで見た情報だったと思うが、何せ近いので興味を持った」

「感想は?」

「熱い。人が多い。衣料品と子供の玩具ばかり。今ひとつ、買うものがなかった」

「衣料品でも買えよ」

「紳士物は比率として少なめで婦人物と子供物ばかりなのに? はっ、まさか女装しろと?」

「いや戦隊を喜んで見るぐらい精神年齢低いから子供用で十分だろ?」

「サイズが合わないよ!」

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