「デジタルトリップを再評価する時が来た」
「まさか」
「デジタルトリップにはどうもイマイチ感が漂っていた」
「具体的には?」
「たとえばライナーに以下のように書いてある」
愛よその日まで
「宇宙戦艦ヤマト3」の挿入曲のひとつ。原曲ではささきいさおの歌であるが、(以下略)
「愛よその日までは、永遠にの主題歌で布施明だろ」
「うん。そう思うと、けっこうシオシオな記述だ」
「だろ?」
「でもさ。最近になって分かってきたことがある」
「なんだ?」
「ヤマトよ永遠にの企画時のタイトルは宇宙戦艦ヤマトIIIだったようだ」
「えっ?」
「構成案、シナリオ草稿の段階でははっきり宇宙戦艦ヤマトIIIと書いてある」
「まさか」
「いやー。同人誌の『永遠に』資料本を買いあさって正解だったよ」
「そうか。熱烈なヤマトファンではない人なら、迷い込んできた古い情報に沿って書いてしまうこともあり得るわけだね?」
「実際、フィルムと違う内容は最初のロマンアルバムで既に書かれていた」
「確かに」
「そう思えば、挿入曲という表記も分からなくは無いし、ささきいさお版の愛よその日までも存在するから、あまりにも無茶とまでは言えない記述になる」
「そうか」
「あと1曲目と2曲目が眠すぎる。第1印象が悪いのはそのせいかもしれない」
「3曲目からはいいの?」
「詳しく聞き込んではいないが、おおむねそうだな」
「じゃあ、ひおあきら版と同じく、切り口次第で評価のやりようはいくらでもあると言うこと?」
「だろうな」
オマケ・2199の他に楽しみなのは §
「6月13日発売のスケールアヴィエーション7月号が楽しみ」
「2199第2章よりも?」
「場合によっては」