2012年06月11日
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本の発掘

Written By: 川俣 晶連絡先

「横田順彌さんの本を他人に貸すにあたって、はたと気付いたことがある」

「なんだい?」

「探書記という著書もあった。新渡戸稲造の野球害悪論がまだ珍しかったことに載っていた本だ」

「へえ」

「探索して掘り出してきた」

「探索したのか」

「置いてあったと思った場所になくてね。裁断スキャン待ちの山に入っていた」

「わははは」

「それで、そこではたと気づいた」

「何を?」

「他に横田順彌さんの本が本棚に寝ている可能性がある」

「そうか」

「そう思って調べたら、角川文庫の平成7年の文庫本で人外魔境(小栗虫太郎)が出てきた。これはラッキーだ。当時読もうと思って買ったものの、忘れ去られて寝ていたらしい」

「今は読むのだね?」

「読みたいと思う」

「それだけ?」

「肝心の横田順彌さんの本が見つからないのも悔しいので、更に探索を続行したら、大陸書房ネオファンタジー文庫の『はるかなる旅路』という文庫本が出てきた。これも読んでいないと思うので、読んでおこう」

「君の本棚はワンダーランドだな」

「本屋に行って数千円単位で買い物をしていた時期は、読み切れるキャパを超えて買っていたからなあ。最近はそこまでの散財はしないが、それでも読み切れなくてあぶれる本がある」

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