0612~0613より
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ビーメラ星に遺棄された、宇宙船のBGレイアウト出来。びっしり書き込んだのでちょっと達成感あり。
「しかし、これは異常だ。単にビーメラ星に野菜を取りに行ったのでは無い」
「それはいったいどういうことですか、艦長」
「異次元断層へはまりこんでしまったのだ。あれを見ろ」
「おおっ」
「脱出できなかったフネだ……」
「オレ達もあんなようになるのかな」
「かもしれない。元々ヤマトは遺棄された沈没戦艦だったわけだしな」
「冗談じゃない。なんとかならないのか」
「未確認現住生物発見。あっビーメラ星人です!」
「女王殺せ! ガミラス殺せ!」
オマケ §
「というわけで、ビーメラ星に遺棄された宇宙船がある説明を付けてみた。カ・ン・ペ・キ」
「嘘付け、どこが完璧だ」
オマケ2 §
「結局、これって14話と15話の台詞を暗記してないとまったく意味不明のネタじゃないか」
「まあまあ。国民はきっと分かってくれる」
「ゴルイみたいなことを言って誤魔化すな!」
「とりあえず、『女王殺せ! ガミラス殺せ!』は書いてから疑問があったので、15話のBパートをまた見てしまった。結果としてどちらも殺せで良かった。しかし、見応えがあるよなあ、15話は」
「ってか、背景でみんなが叫んでいるだけの台詞まで覚えてるのか!」
「台詞は覚えた。でも映像は覚えていない。ラジカセで録音して覚えたから」
「ぎゃふん」
「しかも既にかなり忘れた」
おまけIII §
「『オタクはすでに死んでいる』だけど、自分自身をこのようなものと自己規定してしまい、そこから出る発想が無い……という指摘はとても良く分かるなあ」
「どうして?」
「おいらが見るアニメは、ほとんど多数派のオタクが『自分たちが見るもの』として自己規定している範囲の外にあるからさ」
「えー」
「だからさ。こちらから見ると、こちらがお勧めのあれもこれも見ていない奴がアニメファンを気取るなんてちゃんちゃらおかしいぜ、ってことになる」
「なぜそうなるんだよ」
「いいかい。子供の頃、近所の図書館の児童室のSFをほぼ全て読んだり、ある時期テレビで放送されたSFっぽいタイトルの映画を全部見たとか、そういう経験から得られたのは『見るまで分からない』ってことだ。事前にメカが活躍する映画が面白いと思ったけど、筋肉蛮族ヒーローが活躍するだけの小説だって面白いと分かった。つまり、見るまで分からない。これが前提」
「それで?」
「でもさ。見る前に『これは自分とは関係ない』という線引きをしてしまう人たちは多い。そういう人たちとはコミュニケーションが成立しない」
「なんで?」
「こっちが言った瞬間に『自分とは関係ない』と思って受容しないからだ」
「相手に失礼だから聞いているふりだけはするけど、右の耳から左の耳に抜けるわけだね」
「そう。だから目の前にそれを持ってきて見せるとその場では確かに面白いですねとは言うが、その後で続きを自力で見ようとはしない。本当には見ていないってことだ」
「結局、君は孤立してしまうわけだね?」
「オタクの中ではな。ただ、普通の世間で孤立するわけでは無い」
「どうして?」
「どんなアニメだって、それを愛好して見る人たちがいるわけだ」
「見る人がいるからスポンサーが付いてビジネスになるってことだね」
「たとえ視聴率1%だとしても、総量としては凄い人数が見ていることになる」
オマケはすでに死んでいる §
「トモネコさんが恐縮されているが、『オタクはすでに死んでいる』は別につまらなかったわけではないぞ」
「どうして言いきれるの?」
「最後まで一気に読み切ったからだ」
「なのに、どうしてイマイチな読後感なの?」
「この本が言おうとしていることはさておき、この本が語りかけようとしている相手と自分は違ったと思ったからだ。だから微妙に分かりにくい。しかし、それはこの本の価値とはなんら関係ないことだ」
「どう違うわけ?」
「自分で自分の趣味に進むしかないよ、という結論は、こちらの立場では昔からそうなのであって、オタクの有無とは関係なくずっとそうだった。そういう意味で、むしろオタクの存在は、こちらの趣味の妨げになっている面さえあった。ただ、そういう感想を持つのはあくまで自分であって、客観的な本の価値とは関係の無いことだ。実際、面白く読めたしね」
「自分の立場と切り離して本は読めるということだね」
「そうそう。逆に言うと、切り離さないと読めない」
「たとえば?」
「たとえば、イギリス貴族の息子が主人公だった場合、立場が違いすぎるけれど、だから読めないとは言わない」
「日本の庶民としての意見は取りあえず横に置いて、相手の立場に立って読むわけだね」
「そうだ。それで面白ければそれでいい」
「じゃあ、買って損をしたとは思わないわけ?」
「251円なら損をしたとは思わない」