「やっと分かった」
「何が?」
「ヤマト2199の新キャラ岬百合亜が何者か。なぜラジオドラマではあまり生きてこないのか」
「何者なんだい?」
「その前にキャラクターとは何かを論じよう」
「どういう意味?」
「昔、湖川さんが、『ザブングルの敵の指揮官のキャラを帽子を投げるキャラとしてデザインしたが、シナリオが投げてくれなかった』と書いていたのを読んだような曖昧な記憶がある」
「それって、キャラクターには動作も含まれるわけ?」
「動作も人間関係も全部含まれる。絵は絵だけの単体で生きるわけでも無いし、設定だけで生きるわけでも無い」
「じゃあ、岬百合亜はどうなのさ」
「だかさら。彼女の場合、森雪の交代要員として第1艦橋の森雪の席に座って、太田のスケベな視線を浴びることでキャラクターとして完成したわけだ」
「じゃあ、ネットラジオの岬百合亜は未完成品?」
「そうだ。スケベさを抜かれたアナライザーといくらトークしても、太田の不在は埋め合わせできない」
つまり §
「2199の森雪はSBヤマト的な凶暴女の系譜を受け継いでいて、太田が惚れられるようなお茶目な娘ではなくなった」
「そこで、太田が付け入ることが出来そうな幼い岬百合亜が出てくるわけだね」
「もっとも、付け入ることが本当にできるかは別の問題だがな」
「ぎゃふん」
「ともかく、太田がスケベな視線を向けながらどんな妄想をしているかを妄想することで、岬百合亜のキャラが生きるのだろう」
「太田の暴走の行き着く先ってなんだよ」
「んー。イスカンダルに岬百合亜さらって立てこもり?」
「薮の出番が無い」
「2199の薮はいい具合に気弱なダメ野郎になって、立てこもってくれそうに無い」
OMAKE PORTAL NEWS §
「不覚にもこのページの存在をしらなかった」
「BD-BOXの存在もしらなかったの?」
「そっちは予約済みだ」
「ぎゃふん」
「しかし、以下の部分は凄いな」
64P解説書の存在感は改めてあなどりがたし!な感じですよ。
長谷部(バンダイビジュアル)
「どうして?」
「普通、『あなどりがたし』なんて出てこないよ。これドメルの台詞だよ」
「へー」
「バンダイビジュアルの長谷部さん。誰だかしらないけど、この人もあなどりがたしだよ」
「ひ~」
「ついでに触れておこう」
「なに?」
「既に具体的に『誰のもの』と名前が出てくる時代になったのだな」
ちなみに第1話の絵コンテは演出助手の腰繁男氏が実際に使用したもの。
コンテ自体は松本零士氏が描いたものを元に、チーフディレクターの石黒昇氏がブラッシュアップ。
「数が少ないから、誰から来たものかに意味があるわけだね」
「そうだ。パーフェクトマニュアルにも各話AR台本の表紙が掲載されているが、誰のものとも書いていない」
「でも今はもうコピーが簡単に出回るから『誰のもの』というのはあまり意味が無いのでは?」
「そうだな」
OMAKE PORTAL NEWS2 §
「しかしなんだな」
「なに?」
「ヤマト1974になると、どこかで見た名前というのがすぐ分かるな」
「えー」
「OPEDまで毎回再放送するごとに食い入るように見ていた証拠だ。名前を覚えようという意図では無かったけどな」
「ひ~」