2012年07月10日
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ヤマト2199のエレベーター ホール論

Written By: トーノZERO連絡先

0704~0705

2199

高倉による美術設定、ヤマト内部のエレベーターホール3D化、打ち合わせに間に合う。燃え尽きました。でもこれでレイアウトは今後楽でしょう。内部フレームが露出、緊急避難用シェルターもある超複雑な構造、さすが高倉。でも本人以外書けないよ(笑)でも3D化で解決。でも徹夜続きで燃え尽きた(笑)

打ち合わせで高倉本人と会う。エヴァンゲリオン佳境の現場からお疲れさまです。でもこっちも佳境よ(笑)スケールアヴィエーションの話題出る。つか、読んでくれてるのね。スケールアヴィエーション、執筆を決断したのは高倉に「小林さんの模型、見てみたいっす」って帰宅途中の電車の中で言われたのがきっかけだったりする。

「凄いよ、本人以外に書けない美術設定ってどんなの?」

「2199は主要スタッフの熱意があり得ないぐらい無駄に高いってことだね」

「3D化で解決というのは、ある意味で意味深だ」

「なぜ?」

「アニメ系の人は発想が平面の記号に行きがちなんだ。これに対して、モデラーは立体で発想する」

「なるほど」

「だから、2Dのアニメーションと3Dのアニメーションは決定的に相性が悪い。2Dに浸った発想の演出家は上手く3D世界を活用できないし、3D映像感覚で2Dアニメのコンテを切ると恐ろしくコスト高になる」

「ひ~」

「という話は前座だ」

「えっ?」

「そもそも、この高倉さんって誰?」

「まず2199のスタッフリストをチェック」

「調べたぞ」

  • 高倉武史・小林誠さんを差し置いてセットデザインのトップに名前が出てくる

「これだけじゃさっぱり分からないね」

「そういうときは文中のヒント。エヴァンゲリオンのスタッフだ」

「そうか」

のスタッフリストから引用」

  • デザインワークス:高倉武史、渡部隆、佐藤道明、鬼頭莫宏、あさりよしとお、本田雄、増尾昭一、小松田大全、小林浩康、松原秀典、鈴木俊二、奥田淳、鶴巻和哉、コヤマシゲト、庵野秀明、吉浦康裕、きお誠児、浅井真紀、okama、前田真宏

「おっと、ここでも名前がトップ。しかも、超有名どころの名前を差し置いてトップに名前が来てるぞ」

「リーダー格かな」

「そうかもね」

「デザインワークス・レッドと呼んであげよう」

「発想が特撮だよ」

「しかし、これでもさっぱり分からない」

「なぜ?」

「この映画見たことが無いから」

「ぎゃふん」

「というわけ更に調査」

アニメ@wiki 高倉武史より

  • ■機動戦艦ナデシコ メカニカルデザイン (沙倉拓実、中原れい、森木靖泰と共同)
  • ■爆走兄弟レッツ&ゴー!! WGP 暴走ミニ四駆大追跡! メカニックデザイン (戦船、沙倉拓実と共同)
  • ■エクスドライバー メカデザイン (きむらひでふみと共同)
  • ■ギャラクシーエンジェル メカニックデザイン (戦船と共同)
  • ■サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER ゲストメカニックデザイン (村田護郎、水村良男、鈴木典孝と共同)
  • ■ギャラクシーエンジェルZ メカニックデザイン (戦船と共同)
  • ■ギャラクシーエンジェルA メカニックデザイン (戦船と共同)
  • ■アベノ橋魔法☆商店街 #11 メカ設定
  • ■陸上防衛隊まおちゃん プロップデザイン
  • ■ギャラクシーエンジェルAA メカニックデザイン (戦船と共同)
  • ■プラネテス メカニカルデザイン (中谷誠一と共同)
  • ■スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION THE ANIMATION CGメカデザイン
  • ■タクティカルロア メカニックデザイン
  • ■機動戦士ガンダムSEED DESTINY デザイン協力 (31話より加入 いのまたむつみ、宮武一貴と共同)
  • ■ギャラクシーエンジェルX メカニックデザイン (戦船と共同)
  • ■テイルズ オブ ファンタジア THE ANIMATION 魔科学機械デザイン
  • ■創聖のアクエリオン メカニックデザイン
  • ■ノエイン もうひとりの君へ コンセプトデザイン (石垣純哉と共同)
  • ■ウィッチブレイド デザインワークス (松原一之、高橋典子と共同)
  • ■機神大戦ギガンティック・フォーミュラ ギガンティックデザイン (荒牧伸志、石垣純哉、出渕裕、海老川兼武、 大河原邦男、河森正治、武半慎吾、藤田一己、宮武一貴、
  • 村上克司、森木靖泰、山下いくと、山根公利と共同)
  • ■ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 デザインワークス (okama、渡部隆、海老川兼武、佐藤道明、 鷲尾直弘、石垣純哉、柳瀬敬之、黄瀬和哉、小松田大全、 小林浩康、松原秀典、本田雄、庵野秀明、あさりよしとお、 きお誠児、出渕裕と共同)
  • ■マクロスF メカニックデザイン (石垣純哉と共同)
  • ■ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 デザインワークス (渡部隆、佐藤道明、鬼頭莫宏、あさりよしとお、 本田雄、増尾昭一、小松田大全、小林浩康、松原秀典、 鈴木俊二、奥田淳、鶴巻和哉、コヤマシゲト、庵野秀明、 吉浦康裕、きお誠児、浅井真紀、okama、前田真宏と共同)
  • ■劇場版 マクロスF 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~ メカニックデザイン (石垣純哉と共同)
  • ■IS <インフィニット・ストラトス> メカニックデザイン
  • ■.hack//Quantum メカニカルデザイン
  • ■劇場版 マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~ メカニックデザイン (石垣純哉と共同)
  • ■アクエリオンEVOL
  • メカニックデザイン (ブリュネ・スタニスラスと共同)
  • ■宇宙戦艦ヤマト2199 セットデザイン (小林誠、渡部隆と共同)

「かなりの量の実績があるね。これで何がか見えてくる?」

「ところが共同が多いので、どこが高倉さんの仕事か良く分からない」

「えー」

「しかも、見たこと無いアニメが大半」

「ひでー」

「しかし、分かることもある」

  • 模型化を意識したナデシコや、モロにタミヤがバックにいるレッツ&ゴーを初期にやっていることから模型系だろう (小林さんの模型が見たい、という発言からも肯定される)
  • 共同が多いということは、実は他人と一緒に仕事ができるタイプで大物。1人で仕事をするタイプよりも、発想が豊かという可能性もある
  • 共同が多いということは、実は他人を動かすタイプです。(小林さんの模型が見たい、という発言も他人を動かしている)

「なるほど」

「ある程度見えてくるものはある」

「ところで、このリストで君が見たことある少数のタイトルはどれだよ」

「うーん」

■機動戦艦ナデシコ

■ギャラクシーエンジェルシリーズ (全部では無いが)

■サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER

■陸上防衛隊まおちゃん

■宇宙戦艦ヤマト2199

「たったこれだけかよ!」

「まあな」

「じゃあ2199以外の個々の作品の感想は?」

  • ■機動戦艦ナデシコ→20世紀最後の宇宙戦艦アニメといいつつ結局ロボットアニメという詐欺アニメ。でも、それはデザイナーの問題ではない
  • ■ギャラクシーエンジェルシリーズ→中身は全部すっ飛ばしてデザイン面だけ見たとき、実は悪くなかった
  • ■サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER→これもデザイン面で悪くなかった印象が残る
  • ■陸上防衛隊まおちゃん→実は意外と好きだった

「なんだ、印象は悪くないじゃないか」

「うん。だからこれはこれでいいと思う」

オマケ・宇宙防衛隊まおちゃん §

「しかし、なぜまおちゃんを見ているんだ」

「いや、なんとなく。というか、地上波VHFだったので。BSとかCSとかUHFのアニメなら見てない」

「そうか」

「そこで考えた。宇宙防衛隊まおちゃん」

「どうするの?」

「まおちゃん達が中学生に成長して宇宙からの侵略者と戦うのだよ」

「やはり変身するの?」

「もちろん」

「かけ声は?」

「陸海空が、陸防、海防、空防なので、宇宙は宙防だな」

「オチが読めた。宙防は中坊に通じて、だから中学生に成長なんだな?」

「ちちち。それだけじゃないぜ」

「なんだよ」

「厨房にも通じている。沖田艦長ダメですよ、厨房に来ても邪魔になるだけですから」

「なんて宇宙なんだ」

オマケ・009 §

「しかし、なぜ009を見ているんだ」

「007よりも0011よりも好きだから」

「あのバージョンが特に好きなの?」

「そうだな。モノクロ版より1980年代版よりも好きだな」

「分かった。じゃあ、あの009の見どころを教えてくれ」

  • 主題歌がサイバー感で一杯 (でも009っぽくないので反発も多い)
  • 石ノ森先生が出てくる
  • 002がホモ

「ホモって……」

「あ、そうそう。それはさておき、1980年代版も印象に残るぞ」

「どのあたりが?」

「車が多くて渡れない太い道に出会った時、渡った先にどうしても見たいものがあるとき、つい、『夢見て渡る死の大河』って連想しちゃう」

「それ歌詞違ってるから。夢見て走るのは死の荒野だから」

オマケGA §

「しかし、なぜGAを見ているんだ」

「登場人物の本音がストレートに出て気持がいいギャグアニメだから」

「萌えを誉めるとはね」

「特にいいのが、みんな平気で死んじゃうエピソードが多いこと。ちなみに、説明無く次の回ではみんな普通に生きている」

「矛盾してるぞ。それでいいのか」

「うん」

「さすがヤマト世代は矛盾に強い」

「ウォルコット中佐とかノーマッドとか男キャラも生き生きとしているのがいいし」

「そこか」

「でもさ。ギャグ、美少女、本音、異様なミントさんのコスチューム趣味などのバックにあって、背景のメカとか小物とか大道具のデザインも悪くなかったという印象が残るぞ。実は紋章機とかも嫌いじゃないし」

「なぜバニラさんの異様な宗教を差し置いてミントさんだけ」

機動戦艦オマケコ §

「しかし、なぜナデシコを見ているんだ」

「一応、宇宙戦艦アニメだったら見たいと思ったので」

「たっぷり裏切られた感が満載の顔だぞ」

「結局主人公がロボットに乗って戦ってる時点でアウトだろ」

「主人公が00ナンバーサイボーグになって戦ってるのはありなの?」

「それは否定しない。結局自分の身体だからな。個室に入るわけでは無い」

「個室に入ってしまったナデシコはアウトなのだね」

「でもさ。実は劇ナデはちょっと違っていて、主人公がテンカワ・アキトではなく、ホシノ・ルリになって、ルリは艦長だからコクピットという名の個室にこもらないのだ」

「他には?」

「たとえば、個人サイズに全じゃなくて半天球レーダー室があって、人を映像が囲っている描写があるが、そこに別の人がぬっと入ってくる。あくまで映像で実体では無いからだ。だから、個室性は見せかけだけで否定される」

「なるほど。でも、ルリはまだ年齢が低いよ」

「劇ナデの美徳をあえて言うとすれば、年齢の低いホシノ・ルリが子供扱いされる部分が、きっちりフェイクと描かれている点だ」

「宇宙戦艦の幼稚園問題だね」

「『子供の使い』として扱って適当に追い返そうとする間違った反応を誘発させるような外見だからね。それを囮にして本当のもくろみを部下が遂行する。そういう話の構造は悪くない……のだが」

「のだが?」

「実は劇ナデのDVDは持ってるんだ。埃をかぶっていたけど。それを出して来て再生したけど、やっぱり幼稚園だな。見るに堪えない。描写は幼稚だし、構成も下手。特に最近映画を一杯見たからかな。描写の幼稚さだけでなく、構成のまずさまで感じられてしまう」

「えー」

「あまり見ないですぐ止めてしまったよ。時間も無いし」

「えー」

「結局、20世紀最後の(自称)宇宙戦艦アニメが残した『食い足りなさ』を、やっと今になって2199がリカバーしてくれているのだろう」

「デザイン面ではどうだよ」

「そうだな。あえて言えばナデシコBは好みじゃない。自分がデザインするとしたら、あんな形には絶対にしない」

「素人のくせにデザインにケチ付けた!」

「ただ『あれでいい』と思うなら、あのデザインはあれでいいと思うよ。幼稚でもないし、構成がまずいわけでもない。デザイン的にはあれはあれでいいと思う」

「自分の趣味じゃ無いってだけなのね」

「というか自分のポリシーには反するけど、別の誰かは自分では無い以上、自分のポリシーには従っていない。これは当たり前」

オマケ戦隊ゴーバスターズ §

「個室に入ってしまったナデシコはアウトなのだね」

「ところがゴーバスターズは個室に入ることが進化なのだ」

「えっ?」

「ロボの個室に主人公が入る。実はけっこう画期的」

「どうして?」

「戦隊ロボは相部屋で5人が一緒の部屋にいるのが基本だからだ」

「なるほど。たとえ個室に入っても、それが進化ね」

「ちなみに、実は個室に1人で入っているように見えるがバディロイドと一緒なので実は1人じゃない」

「ショウとチャムがダンバインのコクピットに入っているようなものだね」

「ジュドーとプルとも言うけどな」

「ケンツとカチュアとも言うね」

「どんどん話がおかしな方向に流れていくぞ」

オマケのオマケ §

「ああ、でも分かった」

「何が?」

「カミーユが1人でコクピットにこもったZよりも、ジュドーがプルをコクピットに連れ込んだZZの方が好きって理由がさ」

「少なくとも、コミュニケーションの緊張感がコクピットに入っても途切れないわけだね」

オマケ・ツインズ §

「ああっ!」

「なんだよ」

「そうか。ナデシコ系と紋章機系はデザイン的に似通った部分がある。どちらも双胴が基本なんだ!」

「それがどうした」

「きっとヤマト2199にも双胴デザインが押し寄せてくるぞ」

「ヤマトは波動エンジン一機だろ。地球を離れた以上、今さらに2つにはならないだろ」

「いやいや、世の中にはツインムスタングというものがある」

「まさか」

「ヤマトも同型艦を横に繋いでパータッチ」

特別にオマケなスープ §

「そうじゃない。ああそうか。ワープ中に自分の分身と接触するじゃないか」

「ヤマトRとヤマトLが合体してツインヤマトになるのか」

「そうだ。そしてその時こそ、ツインテールの乗組員がいる真の理由が明らかになる……かもしれない。期待しないで待て」

「絶対に明らかにならないな、このパターン」

オマケ戦線から参りましたハゲテルンです §

「ああっ。ヤマト1974の双胴機といえば重爆撃機!」

「だからどうしたんだよ」

「重爆撃機が紋章機っぽくなるに違いない」

「それに意味があるの?」

「当然、パイロットは女の子だから、ハイデルンも女装して搭乗」

「げろげろー」

「ファンは離れ少数の特殊なマニアだけが大興奮」

「やめろー」

オマケ・ツインヤマト構想 §

「前半を復活篇のヤマトにして、後半を2199のヤマトにする」

「それで?」

「前半にリボルバー型六連装トランジション波動砲。後半にリボルバー型ファルコンの格納庫。ツイン・リボルバー・ヤマト完成だ」

「かなり違う気がする」

オマケ・SFメモリアル傑作集保存版松本零士 §

「トモネコさんからの情報でこの本に価値がありそうなので、古書店にオーダーしてしまった」

「そんなに?」

「どれぐらい価値があるかは届いてみてのお楽しみだ」

「でもそれ松本ネタ」

「いや、あくまでヤマトの史料として」

「資料じゃ無くて史料?」

「既にそう言うに値する古さだ」

「さすが主人公が古代のヤマトだ」

「それは何か違う」

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