「宇宙戦艦ヤマトTV BD-BOX豪華版である」
「やっと本格的にご対面か」
「ざっくばらんに、ブックレットを見てディスクをちょっとだけ再生していろいろチラチラ見たけど、とてもじゃないが全貌すら把握できない」
「ひ~」
「いったいこの素材資料の山をとう受け止めれば良いのか、それすらも分からない」
「見ればいいと思うよ」
「見るだけで何日かかるか想像も付かない」
「そんなに?」
「宇宙戦艦ヤマトTV BD-BOX本日発売に書いてある『最小の箱だが最大の中身』は嘘じゃないだろう。ハッタリを噛ます必要が無いから箱は小さくでも良いわけだ」
BDの意味 §
「BDの画質は圧倒的だ。ゴミまでよく見える」
「ゴミかよ」
「ただ、うちはフルHDじゃないので解像度が負けている。絵コンテを見るにはフルHDが欲しい。実際、絵コンテの『瀕死のタヌキ』に相当する部分は文字が読めなかった」
「機材の強化まで要求されたね」
「主観的な話をすると、BDで見るとアニメが別物だ。テレビで飛んでいた素材の質感が見えてしまう関係上、印象が変わる。よく知っているのに別物に見えるというとても面白い経験ができたぞ。これがあったら2199要らないかもしれない」
「でも、2199でヤマトブームが過熱したから実現したBD-BOXとも言えるよ」
「だから難しいところだ」
タヌキ問題 §
「しかし、あとで気づいた。スタンダード版ファイルの第2話のところで、タヌキ問題は詳しく説明されていた。石のタヌキは明瞭に否定された」
「既に否定されているじゃん」
「でもなぜか何回も何回も蘇ってくる謎の解釈だ」
「ひ~」
ガーミラス §
「ちらっと見たら第1話のAR台本は敵が『ガーミラス』だったよ」
「ガミラスじゃ無いのね」
「でもシナリオ集の表記は第1話からガミラス」
「ねじれているね」
「シナリオ集は出版する時点で手を入れている可能性がある」
シナリオ集 §
「シナリオ集といえば」
「いえば?」
「実は自分が古書で買ったものは3冊セットの豪華本の1冊だと思っていた」
「どうして?」
「『宇宙戦艦ヤマト全記録集TVシナリオ版』と表紙に書いてあって、全記録集には他の版があるように思えたからだ。しかし、BD-BOXのブックレット資料を見て分かった。あのクソ高い豪華本の1冊ではなく、あとから発売された廉価版だったのだ。古書として単体で買ったからそんな細かい委細は全く知らなかった」
「そうなの?」
「目から鱗が落ちた」
「それで事実なの?」
「引っ張り出してチェックしたら1300円という値段が裏表紙に書いてあった」
「わははは、安い!」
「高い高い豪華本の1冊という思い込みに負けていた。1300円ならもっと早く買っておくべきだった」
「後悔だね」
「あとから廉価版が出たことまでチェックしていなかったのは痛恨だな」
司令船 §
「司令船の設定画があった!」
「シュルツの旗艦? ドメルの旗艦?」
「いや、司令船だよ。第2話に登場するはずが没になった出ていない司令船」
「えー」
「他に戦車が出てくる第1話の没コンテがブックレットにあったな。かなり貴重」
ガルマリウス問題 §
「絵コンテの表記は、『ガルマリウスの三つ子星団』であった。おそらくこれが最終結論になるだろう」
「WikiPediaの『ガリマウス』は誤りということだね」
「もちろん、それを書いた人の言い分を聞かないと結論は出ないけどね」
「君の密合星団説も誤り?」
「それは声優の訛りでそう聞こえただけなのだろう。もともと、意味不明だから強く主張した訳でもないし」
ゲール問題 §
「第26話の絵コンテもゲールだ。ゲールはドメルと一緒に自爆していない解釈なのだろうか」
「シナリオも松本コミックもゲールだったのだよね」
「まあ一貫しているといえば一貫している。何か意味があるのかも知れない」
OP問題 §
「OPの絵コンテが決定稿なのに、フィルムとはかなり別物だよー!」
「すげー。ここまで違うと何が決定されたのか気になるね」
絵コンテ問題 §
「途中で著しくタッチが変わっている絵コンテがある。別の人が途中から書いたのだろうか」
「たとえば?」
「空母が集結するところで、途中から急に空母がかっちり描かれた絵コンテに変化していた」
天賞堂だよ! §
「この件はまた違う話題なので別途語る」
「どうして?」
「かなり異質で大きな話題だ」