2012年07月31日
川俣晶の縁側模型局キャラクターモデル total 2744 count

ピンキーストリートに開眼した (今頃かよっ!)

Written By: 川俣 晶連絡先

「ピンキーストリートの改造パーツも買ったことだし、ここいらで年貢を納めてピンキーストリートを1つ買おうと思った。それがAmazonから届いた」

「それで?」

「これはイイモノだ。いきなり開眼した」

「おいおい。女児向けの一種の着せ替え玩具だろう?」

「そう思うと分からない」

「えっ?」

「これは一種のブロック玩具の発展形なんだ」

「は?」

「子供の頃はダイヤブロックとレゴの(自称)達人であった。なぜブロック玩具に傾倒したか分かるかい?」

「さあ」

「プラモを買ったら一瞬でくみ終わる。あとは作るものがなくて、ずっと退屈な時間が続く。ところがブロック玩具ならばらして別のものを組める。こんなにコストパフォーマンスの良い遊びは無い。おかげで、そのままの勢いで電子ブロックまで行ったよ」

「確かにそれもブロックだけど……」

「その観点から言うと、ピンキーストリートとはジョイント部が標準化されてパーツ交換が自由にできるモデルなのだ」

「そこがブロックに相通じるところなのだね」

「それだけではない。意外と安い。なんと、千円も掛からないで十分遊べる」

「素体とヘッドが標準化されていて、どれでも組み合わせられるというレベルでは無いのだね」

「ドールの世界はけっこう高く付く」

「じゃあ具体例を見せてよ」

「627円で買った1セットでここまで遊べる。まず以下のように組める↓」

その1

「ヘッドを残して他を入れ替えるとこうなる↓」

その2

「しかし、当然パーツの組み合わせは固定されていないので、これもありだ↓」

その3

「なるほど。たった627円とは思えないバリエーションだね」

「そして、ワンフェスで買ってきた改造パーツを合わせるとこんな感じ↓。腰がピッタリ入らず浮いてるけどね」

その4

「固定されていないから寝ているのだね」

「そこは、まだしょうがない。加工にも着手していないしね」

「腰は穴開け加工が必要だって事だね」

「他にも綺麗にするべき箇所は多いし、塗装も考えねばならない」

感想 §

「もしも3Dプリンターが手に入ったら何を作るか」

「ロボットじゃないのは確かだね」

「宇宙戦艦ものは既に過去にモデラで削ったから、何をやろうか……と思ったらピンキーストリート用の改造パーツなんて良いかも知れない」

「どうして?」

「だからさ。全部作らなくてもいいんだよ。他のパーツとコラボして完成品になるなら、全部作らなくても良い」

「それが規格化された交換可能なモデルのいいところ、というわけだね」

別の感想 §

「だからさ。色コーディネートを遊ぶという意味では面白いものだと思うわけだ」

「色塗り大好きに人間らしいね」

「塗るのは不可逆だが、パーツの組み替えは可逆だ。試行錯誤できる点で、そこは良い特徴だと思う」

「でも、スケールモデルでは無く、女の子でいいわけ?」

「というか、ノンスケールは逆に強みだよ。スケールものはどうしてもスケールに制約される部分があるけど、ノンスケールならもっと自由に振る舞える」

「自由に振る舞えるけど、規格化されたパーツがあるからそこで行動は制約されるわけだね」

「もちコース。その制約も面白い」

「期待して良いの?」

「ダメ。3Dプリンタを買う予定はまるで立ってないから」

もっと別の感想 §

「GSIクレオスが売っている、というのも意味深だ。一見軟弱な人形に見えつつ、どこかでハードな模型テイストがある」

「そんなにGSIクレオスを気にしているの?」

「だって、うちの主力塗料の水性ホビーカラーってGSIクレオスだもの」

「ぎゃふん」

「子供時代に使ったレベルカラーも実はGSIクレオスの前身のグンゼ産業」

「そこまでつながるのかよ。深いな」