「さて、C82の収穫物は金が無いので2冊きり。長者原絶好調発行の【鎮魂】と【ガミラス生まれの亡命者】だ」
「どんなムード?」
「気になるなら作者のサイトに多少の情報があるぞ。通販も受けられるようだ」
「【鎮魂】って?」
「さらばのズォーダー×デスラー本」
「それじゃ分からないよ」
「知らない方がいいこともある」
「えー。じゃあ、【ガミラス生まれの亡命者】って?」
「ヤマト2のデスラー総受本」
「総受って何?」
「知らない方がいいこともある」
「えー」
さらば問題 §
「しかし、妙に考えさせられる同人誌であった」
「なぜだよ」
「あらためて問題を提起しよう」
- デスラーはなぜ駆逐艦を貸してもらえたのか
- なぜミルは付いてきたのか
- ミルは何を誰に報告しようとしてデスラーに撃たれたのか
- なぜデスラーは大帝の好意を裏切って古代にヒントを与えられたのか (せっかく駆逐艦を貸してくれたのに)
「どういう意味だい?」
「デスラーが男娼まがいになってズォーダーとホモ行為を行ったとしよう」
「えー」
「でもさ。それはヤマトの逆襲するための方便なのだ」
「心はズォーダーよりヤマトに近いわけだね」
「そうだ。従って、ズォーダーに対する性的なサービスの代償として、デスラーは駆逐艦を貸してもらえる」
「これは対価のある取引なのだね」
「そうだ。従って、大帝にサービスした以上、対価として受け取った戦力をどうしようとデスラーの自由だ。対価は既に払ったのだからね」
「うん」
「そこで問題が起きる。サーベラーとミルが割りこんでくる」
「この2人は取引など知らないよね」
「そうだ。一方的に大帝がデスラーに好意を示したように見えてしまう。だから女なのでサーベラーはデスラーを監視しなければならない。そのためにミルが派遣されるわけだ」
「なるほど。女だなサーベラー」
「だが実際にはこの場面でミルが報告する相手は大帝ではなくサーベラーだ」
「建前上は大帝でも、実際はサーベラーということだね」
「しかし、ここで報告をさせてはならない。なぜなら、報告を許すと大帝とデスラーの間の秘め事がばれてしまう可能性があるからだ」
「えー」
「だからデスラーはミルを射殺しなければならない」
「そうか。それが自分と大帝を守る方法なのだね」
「しかし、デスラーはあくまで戦力欲しさの方便でサービスしたに過ぎない。だから、彼の心は、むしろヤマトの諸君に近いのだ」
「なるほど。筋が通っているような、通っていないような……」
ヤマト2問題 §
「ヤマト2だとどうなるんだよ」
「デスラーは自前の戦力を持っているので、戦力融通云々の話にはならない」
「じゃあどうなるんだよ」
- 監禁されたデスラーはなぜシーツの問題で騒いだのか
- ズォーダーはなぜデスラー艦をデスラーに返したのか
「なぜだよ」
「こんなに長く監禁されてアレが無かったはずがない、という指摘は当たってるのか当たってないのか分からないが、シーツを汚す行為なのは確かだ」
「アレってなんだよ」
「知らない方がいいこともある」
「知りたい」
「じゃあ、同人誌を通販で買え」
「えー」
「それから、あるしょうもないアイテムをデスラーに渡すために。それを乗せたデスラー艦を返したわけで、そこもある意味で納得が行くな」
「どんなアイテム?」
「知らない方がいいこともある」
「知りたい」
「じゃあ、同人誌を通販で買え」
「えー」
全般的な感想 §
「たぶん、ホモにはホモなりの解釈があり、そのうちの一部は良い線を突いているのだろう」
「後の穴を突くよりもそっちが大事ってことだね」
「そうだな。とりあえず、性行為の描写を全部すっ飛ばしても興味深いところはあった……ということで」
「なんか作者のサイト見るとケロロ軍曹のやおいとかあるいよ。ギロロとクルルとか」
「だな」
「ギロロって夏美大好きの赤いカエルだろ?」
「クルルは『もちコース』と返事をする黄色いカエルだ」
「そんな、カエルとカエルのやおいってありなのかよ」
「もちコース。テントウムシ型デジモンのテントモンのやおい本とか馬のやおい本だって見たことあるんだぜ」
「ひ~」
「長く生きているといろいろあるさ。あり得ないとんでもない同人誌を見てしまうこともある」
オマケ §
「本当のことを教えろよ」
「なんだ?」
「ホモに興味があったのか?」
「いや、眺めていて声を熱心に声を掛けてきたサークルがそこだったというだけのこと」
「それだけかよ」
「あとはズォーダー好きだったので」
「ホモという意味で好きではないのだね?」
「もちコース。アナライザースカートめくり派の名にかけてエロさで魅力があるのは森雪だ」