1/1000ヤマト建艦記録その7・同じ世界を同時に生きているライブ感【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】

「なんか突然凄い展望が開けた」

「なんだよ」

「あのさ。こちらもワンフェスに行けば友達に会って久しぶり、という程度の人脈はあるの」

「それで?」

「でもさ。別にプロモデラーと親交があるとか、模型雑誌編集部と縁があるという話は無いわけ。その程度の存在」

「だからどうした」

「実際、模型とはマイペースでこなすものであり、流行のキットを買うかと言われると買わないわけ。時代遅れの叩き売りキットの方が多いぐらい」

「じゃあ、1/1000ヤマトは珍しく新作なのだね」

「そうそう。でも問題はその先」

「それは何だよ」

「船体は上下分割しないと塗りにくい、という問題に突き当たったので、そこで悶々としていた」

「それは前回の話題だね」

「でも、くじら軍曹さんがアドバイスをわざわざ送ってくれた」

「えっ?　他の人も上下分割を問題として捉えていたの?」

「ご自身のブログに、船体の上下分割問題と艦橋の改修について詳しい説明図が掲載されているから見たまえ」

「それで?」

「くじら軍曹さんありがとう!　そのうちに飲もう!」

「それだけ?」

「実は、そこでハッと思い立って雑誌の桜井さんの解説記事も開いた。甲板の色にばかり目が行っていたが、実は小さくさりげなく上下分割の件も書かれていた」

「えー」

「だからさ。マイペースで勝手に組んでいると思っていたが、みんな同じなんだよ。同じ空気を吸っていて、同じ部分に問題意識を持っているのが良く分かった」

「でも、2人とはかなり違う塗り方を指向しているよ」

「そこは誤解してはいけない。桜井さんの塗り方や、くじら軍曹さんの塗り方が悪いと言っているのではない。あれはあれでいい。でも、同じだったらつまらないでしょ?という意図によりあえて変えているわけだ」

「じゃあ、思いっきり上下分割で行くの?」

「そうだな。その方が良さそうだ」

オマケ §

「実はあらためてじっくり見て分かった」

「なんだよ」

「桜井さんの作例でも、くじら軍曹さんの作例でも、前後接合部が少し甘くなってる」

「腕の問題?」

「いや、腕よりもキットの構造的な欠陥だと思う」

「えー」

「格納庫のギミックは要らないから、そこはつなぎ目無く綺麗に船体が繋がるようなキットが欲しかったところだな」

「1/1000ヤマトは決定版ヤマトじゃなかったのかよ」

「著しく進歩したヤマトであることは認めるが、問題はゼロではないよ」

「ここからどう組んでいくかはこれからの問題だ。オラわくわくしてきたぞ」

「ひ～」

「細かいパーツは全部袋に入れてしまってあるから写ってないけどね」