2012年08月17日
川俣晶の縁側模型局キャラクターモデル total 1707 count

綾波修復計画・一応完了

Written By: 川俣 晶連絡先

綾波

「綾波修復計画は一応、これで完了としよう」

「ぜんぜん綾波に見えないよ」

「もちろん、わざとそうした。というか、綾波のみならずどのキャラでも同じ事だ」

「えー」

「基本的にこのキットは透明レジンなので、それを活かさない選択肢は無い。その場合、服に色を入れるとしたら、透明レジンが生きる面積がとても少ない。なので、思いっきり足は服では無いという解釈で塗り分けだ。超ハイレグだ」

「なんてこった」

「更に計画された計算を言えば、黒で塗った理由は他のキットと違う」

「それはなんだい?」

「このキットは青い透明レジンなのだ。それを肌とするには、寒色系過ぎる。それを肌のように見せるには、もっと強い寒色系の色を服に入れないとならない。黒はそれのトライアル」

「一応考えてはいるんだね」

「透明レジンのキットは始めて塗装して扱うからな」

「これで完了か」

「実はもっと小さい綾波が並べる途中で腕が取れてしまったので、これも本来なら修復対象だ。順番に取り組んで行こう」

10号娘おっとりの詩織 §

10号娘

「首無しだが、ここまでできた。あとは首を乗せておしまいとするか」

「間もなく完成だね」

「しかし、このキットはいろいろ興味深い」

「なぜ?」

「公式の作り方で作ると以下の2つの弱点を持つ」

  • 肌に近い淡い暖色系でインパクトが少ない
  • ゴテゴテとアーマーが付きすぎて印象が散漫になってしまう

「その2つを解消して勝手に作っている、ということ?」

「そうだな。それがキット愛だ」

「このキットはもっと魅力を引き出せると思うなら、オフィシャル設定は無視するわけだね」

「設定書の束より目の前のグレーの塊だ」