2012年08月23日
トーノZEROアニメ感想宇宙戦艦ヤマト total 2461 count

時代と世代は完全に一巡した

Written By: トーノZERO連絡先

「最近気づいたのだが、現在気になるクリエイターの人たちの顔ぶれが完全に入れ替わっている」

「たとえば?」

自分のスタジオを構えて我が道を行く系 §

宮崎駿→細田守

実はSFとミリタリーが分かるけど、あまりオタクから理解されていない系 §

富野由悠季→出渕裕

少し異質で浮いているけどそこが魅力系 §

松本零士→小林誠

マイナーな割にメジャー系 §

吾妻ひでお→FROGMAN

ヤマト音楽系 §

宮川泰→宮川彬良

それはなぜか §

「なぜ入れ替わるの?」

「年齢的なものもあるが、新しい世代がそれだけ成熟してきたのだろう」

「そんなに?」

「たとえばさ。今の小林誠さんのデザインを最盛期の松本零士さんのデザインにぶつけても見劣りしない。それは、模倣が上手いという意味では無く、負けないだけの自分の世界があるということだ」

「それはどう違うの?」

「模倣が上手いオタクはいくらでもいる。今でもネットの世界はそういうマニアで一杯さ。でも、自分の世界が作れる人は少ないし、ましてそれが他人に対して価値を持つ人はもっと少ない」

「えー」

「そういう意味で、ヤマトの模倣から一歩踏み出して自分のヤマトサウンドを構築した宮川彬良も、宮川泰ヤマトの模倣の域を既に出ている」

「この先どうなっちゃうの?」

「さあ。それは分からない。前人未踏の14万8千光年の旅に先に何が待っているのか、それは行ってみなくちゃあわからんのよ」

「あえて言えば?」

「同じ世界は待っていない。それだけは確かだろう」

「他に予測できることは?」

「いわゆるオタクとは違う若い層が支持するだろう」

「若いオタク?」

「いや、若いオタクとも違う層だ」

「もっと分かりやすく言ってよ」

「だからさ。若くてもマジンガーを支持した層とヤマトを支持した層は必ずしも同じではないのだよ」

「また分からない説明を……」

だから §

「だからさ。松本零士はそれまでとは全く違うSF美女の世界を描けた。アレは当時としては誰も見たことがなかった異質な世界なんだ。メジャー化しすぎて今ではありふれているけど、それは結果論」

「そうか」

「だからこれから来るのも同じ。誰も見たことが無い何かが来る」

「たとえば?」

「宇宙戦艦ヤマトではなく、お経を船体に描いた空中戦艦大和が来る」

オマケ §

「うん。だからさ。おそらくヤマト2199は最後の宇宙戦艦ヤマトだろうな」

「というと?」

「というか、既に最後の宇宙戦艦ヤマトではなく、最初のヤマトにあらざるものになりつつあるかも知れない」

「どのへんが?」

「艦内ドラマが既に異質なんだよ。乗組員が999人もいると、集団の質が変わってしまう」

オマケ2 §

0822より

2199

現在の公衆電話機のモデリング。幻想的な話のようです。

「突然思ったけど、公衆電話機を普通にモデリングできるのは一定年齢層以上かもしれない」

「携帯電話普及してから数が減ったものね」

「それにしても、玉盛ヤマトないしヤマト2199の弱点はファンタジーに弱いことだと思っていたので、幻想的な方向に振った話があるということは、同じような問題意識をスタッフ側も持っていたのだろう」

また、世界20キット限定の、コロニアルバイパーmk2クリアーverを贈られた。

「すげー」

「世界に20人しかいない所持者の1人ってことだね」

「もっともクリア成形のキットをもらって嬉しいかはかなり微妙なところだな」

「なぜ?」

「クリアを活かすと作り方が限定される。しかも、予備パーツが入手できるか怪しい。そもそもレアなので、作ってしまわないでしまい込む方が良いのかも知れない」

「ずいぶん切々と語るね」

「透明レジンの限定キットは実はいくつか買っているのだが、持てあましている。かなり割り切らないと作れない。まあうちにあるのは20個限定ではなく、2000個限定ぐらいの規模のレア度の低い限定だから、それほど必死にならなくてもいいけどな」

オマケづき §

「ふゆづき!?」

「ふゆづき!!」

「なんでこの名前にだけ反応するのかね」

「ヤマトファンだから」

オマケクルー §

「ヤマトクルーからこんなメールが来た」

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「スケジュールが狂った!」

「猛暑だしな」

「それで何がいいたい?」

「ヤマトクルーだけに、スケジュールもクルう」

「ダジャレを言ってないで仕事しなさい」

「へいへい」

透明オマケ §

「なぜ透明レジンの限定キットをいくつも買ったの?」

「うむ。いい質問だ」

「なぜ?」

「実は、塗装が上手く行かなくて悩んだ時代がある。そんなとき、たまたま透明レジンのミスマルユリカを組んだら割と上手く行った。まあ、パーツを綺麗にして瞬間接着剤で付けて、トップコートを吹いてあるだけなのだけどね。せっかく透明だから、塗らない言い訳になる。これは仕事関係の人に進呈して手元に残っていない。ただし、同じキットはもう1つ買ってあって未組み立てで手元にある」

「それで?」

「それに味を占めて時々透明レジンのキットを買ったのだ」

「たとえば?」

「コトブキヤのティファ・ロックハートとか、海洋堂の神宮司さくら&アイリスとか」

「でも作っていないのはなぜ?」

「イマイチ面白くないからだ」

「えー」

「そりゃそうだ。一応完成はするが、見て楽しいものじゃない」

宇宙戦艦ヤマト

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