「今になって気付くこともある」
「なんだい?」
「実はキャラホビの会場に小林誠さんが来ていたらしい」
「見ていないの?」
「事前に情報を見ていなかったので特に探していないから遭遇もしていない。気がつかないうちにニアミスした可能性はあるが、そんな可能性を意識もしていないので注意もしていなかった」
「それで?」
「加藤直之さんはおそらくすぐ近くにいても、緑の宇宙戦艦ヤマトは見ていない。ずっとペインティングしていたらね。でも、他の大物はどう行動したのか皆目検討も付かない」
「つまり?」
「緑の宇宙戦艦ヤマトを、小林さんに見られた可能性があることに気づいた」
「えー」
「仮に見たとしても、それでどう思ったかは神のみぞ知る。なんじゃこりゃ、かもしれない。自分には何も言うことは無い」
「ひ~」
それはさておき §
「まあ、丸1日幕張にいたわけで、結果として、いろいろとやらねばならない用事が山積している。しばらくはヤマトと無縁の生活になりそうだ。模型の方も停滞しそうだ」
「疲れている顔だね」
「幕張も遠いが、猛暑で山積みの用事をこなすのも疲れるからな」
「それだけ?」
「幕張には行っただけではない。荷物を抱えて行ったのだ」
「そりゃ疲れるね」
2号艦構想 §
「実はPVを見ても気づかなかったのだが、ゲール艦隊は迷彩塗装とヤマトークで明言された」
「それで?」
「迷彩塗装がありなら、ヤマトも迷彩塗装されていなければおかしい」
「ヤマトにも違う塗り方が有り得てくるわけだね」
「それだけじゃない」
「えっ?」
「迷彩は変化する。唯一の正解が無い。戦場で塗られちゃったりすると基準も何も無く、こんな写真が残っている……という根拠でパターンを調べるしかなくなる」
「それじゃ塗る方は大変じゃん」
「逆にいえば、ヤマトの塗り方に対するストライクゾーンが広がる」
「いろいろなヤマト模型のバリエーションが出てくるわけだね」
「そうだ。その方が絶対面白い」
緑の宇宙戦艦ヤマトパート2 §
「そう考えると、太平洋戦争末期の日本の空母のような緑の迷彩をヤマトに入れるという手もある」
「ヤマトも空母の一種と思えばだだね」
「その場合、非常に難しい話になる。なぜなら、艦体色を緑にしてしまうと、艦艇色が難しくなるからだ」
「なぜ?」
「赤で塗ると赤と緑は相性が悪い。かといって緑で塗ると緑と緑で印象が弱くなってしまう」
「甲板は?」
「黄色っぽい茶色系が良いだろう」
「艦底はどうしたらいいと思う?」
「迷彩なら、見える場所に施す必要があり、喫水線の上だけとは限定されない。艦体色を延長してしまってもいいだろう」
「確かに」
「そうすると、実は喫水線での塗り分けが存在しなくなるので、組み立てと塗装が格段にやりやすくなる」
「良いオマケが付いてくるね」
「でも、下地が透けるとみっともないので、隠蔽力の高い下地が要求されてしまう」
ツインヤマト §
「ムスタングのツイン機のようにツインヤマトがあってもいいかもしれない、というのはキャラホビ会場で思った。複数のヤマトの船体が存在するイベント会場ならではの発見だ」
「ツインかよ。そこまで行くと、どこからどう切っても原作との関連性が切れるぞ」
「でもビジュアルは面白くなる」
「ゲテモノヤマト博物館でも作る気かい?」
「あとさ。やはり空母改造もやってみたい気がしてきた」
「どうするんだよ」
「全ては未定だ」
「どれだけヤマトを作る気だよ」
「いや、まだ具体的な予定は無いのだけどね」
オマケ §
「成り行き上、太平洋戦争末期の日本軍艦艇の迷彩塗装に興味が出てきた」
「あくまでヤマトを塗るためにだね?」
「そうそう。緑に塗られた空母隼鷹の模型とかオヤジが作っていたから、ある意味で順当な成り行きだけど。でも、できれば空母より戦艦か巡洋艦の迷彩を参考にしたい。大戦末期にも少し残っていたから迷彩で塗られているはずなのだ」
「そうなると、緑と違う色になる可能性もあるわけ?」
「それは資料次第だ」
「ひ~」
オマケ2 §
「フィーリングだけで突っ走る塗装はせず、根拠のある色だけ塗るとしてもヤマトには無限の可能性が残っているわけだ」
「それは凄い発見だね」
「だから、根拠を棄てればもっと可能性は広がる」