「こう見えて、文学者の生き様には興味があるので、田端の文士村記念館にも、世田谷文学館にも、山本有三記念館にも、芦花公園(富徳芦花)にも、武者小路実篤記念館にも、他のいろいろなところにも行ったことがあるぞ。東京の外まで見に行くことは無いが、都内ならけっこうまわった」
「意外な1面」
「しかし、詩人はイマイチ範囲外だった」
「それで?」
「やべー。萩原朔太郎を荻生朔太郎と覚えていたことが発覚。室生犀星の犀星は『さいせい』って読めるのになあ」
「わははは」
「それでだ」
「まだ話に続きがあるの?」
「萩原朔太郎は詩人だが小説も書いている。『猫町』という」
「それがどうした?」
「世田谷文学館に前からあるムットーニのからくり書物の1つが『猫街』なのだ。だからそれは見ている」
「ムットーニのからくり書物?」
「物語を語る機械仕掛けの立体模型だな」
「へー」
「というわけで、ヤマト2199はやたらストライクゾーンぎりぎりの臭い球を投げてきたつもりだろうが、こちらのストライクゾーンにぎりぎり収まっている感じだな」
「ひ~」
オマケとシジン §
「というわけで、14万8千光年離れた地球という星がノロイに襲われて困っています。助けに行ってくれますね、サーシャ」
「任せてくれ。今日からおいらのことは忠太って呼んでくれ」
「……それは詩人じゃなくて、ガンバのシジン」
「尻尾を立てろ!」
「そのオチが言いたくてわざわざ詩人ネタを長々と……」