「DC版サントラで妙に耳に残るのはこれだ」
- Disc1-24 ドッグファイト(完結編ウルクの猛攻)
「その曲のどこが君に印象を残しているわけ?」
「これって、メロディーは不気味なのだけど、リムズはアクティブ。悪を背負いつつも、積極的に前進している感じがノリノリだ」
「どんな音楽だよ」
「善悪がどこかで中和されて興奮が前に出てくる。しかし、不気味さが底辺でずっと継続している。その案配がよろしい。けして無条件の正義のアクションではない」
「無条件の正義の方が良いのではないの?」
「そこは逆に嘘くさい感じになる。無条件の正義の戦いをやると、あとから『くそでもくらえ』と銃を投げることになる」
「神様の姿も見えなくなるわけだね」
「しかし、旧復活篇と音楽の聞き所が違ってくるのが興味深いね」
「前はどのへんが良かったの?」
「ヤマトが発進するところとか。シャリシャリ音が入って急にアクティブになっていくところとか」
現在の感想 §
「というわけで、DC版サントラ、聴き応えがあることは認めねばならない」
「どこがいいの?」
「ヘビーローテーションで聞いていても、飽きないし、聞き疲れない。音楽的な設計が優秀な証拠だ」
「それってどういうこと?」
「見せ場だけ鳴ってくるけど、あとは背景に埋没してムードだけを作っている。全部見せ場という構成よりも、そっちの方がずっと誠実」
「1回だけ聞くと印象が弱いけどね」
「でも、映画音楽はそれで正解。音楽が前に出すぎるのは良くない。もちろん聞かせどころでは適切な場所まで前に出てくるべきだが」