2012年09月14日
トーノZEROアニメ感想宇宙戦艦ヤマト total 5123 count

宇宙を飛ぶ戦艦大和・小澤さとる先生の自宅にあった「ギンガ、ギンガ、ギンガ」の生原稿

Written By: トーノZERO連絡先

「FacebookのIDが無いと見られないかも知れない」

「持ってない人はどうすればいいんだよ」

「この際、1つ取っておけ」

「ひ~」

いろいろ §

「君の感想は?」

「これを宇宙戦艦ヤマトの真の原作……と呼べるかはいろいろ微妙だなあ」

「これが影響を与えた可能性は無いの?」

「それはあるだろう。ただし、影響を与えることと原作としてクレジットすべきであることは話が違っていて、いくら宇宙からのメッセージが八犬伝を下敷きにしていても、原作滝沢馬琴とはクレジットされない」

「ヤマトにおける微妙感は?」

「結果的に宇宙を飛ぶ戦艦大和というコンセプトは似ているのだが、宇宙戦艦ヤマトの場合『宇宙を飛ぶ戦艦大和』になるまでに紆余曲折があり、原形企画には大和ではないものも含まれる。スタッフの議論の中でやはり大和という合意が形成されたとすれば、単純な真似ではないことになる」

「他には?」

「そもそも、宇宙戦艦ヤマトに先行する戦記ブームが存在し、大和ものや零戦ものは、山のようにあったわけだ。宇宙戦艦ヤマトは特別でも孤高でも無く、出番が遅すぎて印象が突出したに過ぎない、という見方も有り得るだろう」

「そんな戦記ブームが実在したの?」

「そうだ。水木しげるだって妖怪マンガを描く前は戦記ものをいっぱい描いていた時期もあるのだぞ」

いろいろ2 §

「大和の話がUボートレディに流れ、そこでサブマリン707に言及されているのだが、もちろん小澤さとる作品なので、話が一巡した感があるなあ」

「それはやはり影響があるという意味?」

「それは分からない。しかし、海洋ものをやっていくと大和やUボートは避けて通れないモチーフだし、時代的に空を飛ぶことが要請される時代でもあるし、宇宙ブームも重なってくる。ある意味で、影響の有無に関係なく同じようなものが順列組み合わせで出てくる時代とも言える。そこである程度以上に突っ込むなら、似ているだけでは証拠不十分」

「つまり、ミンキーモモのパパとアクロバンチのパパはいくら似ていても別人ということだね」

「細部もかなり違うしね」

「君の感想はどうなんだい?」

「事実関係は何も知らないが、単なる感想なら白だな」

「なぜ?」

「小澤さとる版は艦橋がロボットなのだ」

「巨大ロボの有無は決定的なのだね」

「個人的にはな。グレートマジンガーではなくヤマトを見る最大の根拠はそこにあった」

オマケ §

「妄想を暴走させてみよう」

「えー」

「けして出てこない本音として、松本零士には先輩格の漫画家を蹴散らしたいコンプレックスがあった。だから、先行する漫画家のあんなデザインはクソだぜという強烈な思い込みがあったと仮定しよう。そこで『小澤さとるは俺が倒す』と心に誓ってヤマトに参加。そこで、もっと洗練された宇宙を飛ぶ戦艦大和を俺がデザインしてやるぜ、絵筆を振るう。その結果、遙かに洗練されたデザインが出てくる」

「まさか」

「ただの妄想だ。本気にするな」

「ひ~」

「その場合、実は海洋漫画では倒せない。海洋漫画は松本零士のフィールドでは無いからだ。陸と空が主体となる」

「なるほど。それでは海洋漫画の小澤さとるとは噛み合わないね」

「でもね。戦艦大和が空中に浮かんだ瞬間、両者のバトルフィールドは一致してしまうのだ」

「ひ~」

「だからこそ、サブマリン707も青の六号も上手く迎撃できない。スーパー99では力不足だった」

「みんな707と青6は語るけどスーパー99の名前はあまり思い出に出てこないね」

「従って、小澤さとる作品が海中にいるときは迎撃できない。海に浮かんでくるまで待つしか無い」

「だから狙いは潜水艦ではなく空飛ぶ大和でなければならないのか」

「そして、同じモチーフをぶつけねばならない必然性を持つ。そして似ているけれど違う路線を狙う必用が生じる」

「ひ~」

宇宙戦艦ヤマト

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