「今回は最後にどんでん返しがあるよ」
「状況は刻一刻と変化しているのだね」
本題 §
「第一章BDの絵コンテを軽くパラパラともう1回見ているときにハッとした」
「なんだい?」
「真田が見ている謎のカプセル。棺って書き込んであった」
「えー」
「スターシャはイスカンダルにいる。サーシャは火星で眠っている。地球人はまだガミラス人を見たことが無い。じゃあ、これは誰の棺?」
「ユリーシャ?」
「じゃあ森雪は誰?」
「えーと、棺は空とか」
迷推理編 §
「1つ素晴らしい解釈を思いついた」
「なんだよ」
「棺には吸血鬼が眠っているんだよ」
「それで?」
「夜な夜な女性乗組員を襲うのだ」
「えー」
「そして森雪1人だけが残った頃に退治される」
「出発時には女性が多く居たはずなのに途中から森雪が紅一点になる理由付けだね」
「そうだ」
「すばらしい、迷推理だ」
「えっへん」
「誉めてない。じゃあ、吸血鬼は誰だよ」
「棺をじっと見ていた真田」
迷推理編2 §
「オムシスの食事は何から出来ているのかな?」
「知らない方が幸せなこともある」
「なぜ?」
「君たち美女の生き血で出来ているからだ。ヤマト乗組員の半数は食料の原料として乗り組んでいるわけだ」
「きゃー」
「だから知らない方がいいと言っただろう (カプッ)」
迷推理編III §
「もしかして、ヤマトにおばさんを載せない方針って……」
「食材は新鮮な方がいいだろう?」
「あ~れ~」
「(カプッ)」
迷推理編2199 §
「もしかして、女性乗組員にツインテールがいるのは」
「エビのような味がして美味しいからだ。いつも同じ味では飽きるだろう?」
「あ~れ~」
「(カプッ)」
さらば迷推理・血迷った戦士たち §
「雪、どうして死んだはずの君が目を開けているんだ」
「真田さんに噛んでもらってアンデッドの吸血鬼になったのよ。わたしは死なないわ」
「じゃあ、このまま体当たりは中止して地球に帰って結婚式だ」
「嬉しいわ、古代君。でも敵の戦艦はどうするの?」
「なに、テレサに突っ込んでもらえればそれで解決さ」
「さすが古代くんね!」
迷推理新たなる旅立ち §
「さらばで死んだはずのキャラがみんな生きてる!」
「みんな、真田さんに噛んでもらってアンデッドの吸血鬼になったからだ」
迷推理よ永遠に §
「僕が囮になって自爆します。長官はその隙に逃げて下さい」
「しかし」
「大丈夫。吸血鬼の親友に噛んでもらったので、僕はアンデッドです。僕は死にません」
迷推理よ永遠に2 §
「アルフォン、わざと撃たれるなんて、なんて馬鹿なことをしたの? 死んでしまったらどうする気?」
「こう見えて私は純血種のアンデッドなのだ。真田とやらに噛まれるまでも無い。最初から撃たれても死なないのだ」
「でも身体は機械でしょ? 撃たれたら壊れるでしょ?」
「しまったー!」
迷推理よ永遠に3 §
「サーシャ、たった1人で敵母星に残るなんて、なんて馬鹿なことをしたんだ。死んでしまったらどうする気だ」
「育ての親にアンデッドにしてもらったから死なないわ、おじさま」
「えっ……」
迷推理完結編 §
「沖田艦長、死んだはずでは!」
「真田君に噛んでもらってアンデッドの吸血鬼になったのだよ。わしは死なんよ」
「まさか」
「というわけで、波動砲の発射はわしが行う。何しろアンデッドだから死ぬことはないからな。わははは」
「あ、第1艦橋のガラスが割れて光が艦長席まで差し込んだ!」
「うわああああ」
沖田十三戦記……完
迷推理復活篇 §
「母さんは生きている」
「どうしてそんなことが言えるのよ」
「アンデッドだから絶対に死なない」
「えっ!? 私はアンデッドの娘だったの!?」
「そうだよ、私の可愛いアンネット」
「パパ、私は美雪よ」
迷推理復活篇2 §
「第1艦橋か、懐かしいな。振り返るとまるで艦長席に沖田艦長が座っているみたいな気がする」
「気がするのでは無い、本当に座っているぞ」
「お、沖田艦長!」
「古代……」
「……」
「戦闘班長として出航の指揮を執れ」
「中年になってもやっぱり沖田さんにこき使われるのかよ」
「真田君が言っただろう。おまえの乗るフネは用意してあると。ヤマト艦長してやるとはひと言も言っていない」
迷推理復活篇3 §
「たいへんです、サファリパークに向かった連絡機が墜落しました」
「生き残っているのは美雪だけだろう。複座のコスモゼロで迎えに行くか」
「そんなご都合主義な……」
「アンデッドは美雪だけだから、生存者はたぶん1人だろう」
SB迷推理 §
「馬鹿にしないで下さい。これでも火星戦の生き残りです」
「生き残るだけなら簡単だろうさ。アンデッドならね」
どんでん返し §
「というわけで、ここで重要なお知らせ」
「なんだよ」
「第2回ヤマトークで出渕総監督、循環システムだけでヤマトの食事はまかなえないと明言」
「循環システム?」
「ついでに冗談で、七色星団決戦後の棺の中身が入っているとは限らないとも」
「えっ?」
「あくまで冗談なのだろう」
「ソイレントグリーンの世界ではないわけだね」
「何を示して循環システムと言ったのかは分からない。しかし、ツイオルコフスキーの昔から、宇宙で植物を育ててエコサイクルを宇宙で確立して長期滞在する方法は考えられている」
「そうか」
「だから、ヤマト1974にもヤマト農園が出てくる」
「真田ががぶ飲みするフレッシュジュースの材料を造っている場所だね」
「では、循環システムだけでは十分ではないとはどんな意味なのか」
「人間の排泄物を肥料に野菜を育ててそれを人間が食べるわけだよね?」
「そうだ。他に空気の循環もあるだろう」
「それで十分ではないの?」
「それだけでは十分ではない。外部からエネルギーを取り込まない限り、サイクルが内包するエネルギー総量は減っていくばかりだ」
「どこにトリックがあるんだ?」
「このサイクルが続くには、光を外から取り込まねばならない」
「光合成ってことだね」
「しかし、それはあくまで地球圏にあっての話だ。深宇宙を飛ぶヤマトには太陽の光は届かない」
「なるほど。サイクルが成立しないね」
「そこは、ありあまる波動エンジンのエネルギーで人工灯が使えるとしよう」
「えー。なんでご都合主義な」
「しかし、そう考えたとき、はたして999人分の食料をまかなえる農場があの狭い艦内に入るのだろうか」
「確かに。かなり厳しいね」
「ではいったい何で食料を補っているのだろうか」
「各惑星から食料調達?」
「そこに移住すればいいという話になって、それは否定されている。実際、タイタンで食料を採取するシーンは2199でカットだ」
「じゃあ。いったい何で食料を補っているの?」
「さあ」
「さあって……」
「何か想像を絶する方法で補っているのかも知れない」
「味方じゃないとしたら、敵の兵士の遺体とか?」
「地球人はガミラス兵をまだ見ていないのだ。遺体などあるわけない」
「分からないよ」
「きっと想像を絶する方法で何かを補充しているに違いない」
「想像を絶する方法って?」
「少なくともワープ中に眼下の恐竜を捕まえる以上に突飛な方法だろう」
「分かった!」
「なんだよ」
「眼下の原始人から肉を奪う」
「んなわけあるかい」
オマケ §
「2199のワープは海のイメージだ」
「そうだね」
「だから考えた。ワープ中に網を展開する」
「網って」
「通常は恒星間物質を集めるためのラムスクープ用のネットを展開するのだ」
「どこにあるんだよ、そんなネット」
「波動防壁を横に展開」
「それで?」
「ワープ中に魚を大量ゲット」
「そんなわけあるかい」
オマケ2 §
「ラムスクープってなに?」
「大スクープ。森雪には宇宙人の親戚がいた!」
「はい?」
「名前はラムちゃん」
「そんなアホな」
オマケIII §
「ラムスクープってなに?」
「大スクープ。森雪には宇宙人の親戚がいた!」
「はい?」
「実はラジェンドラ号のラム艦長が」
「そんなアホな」
オマケ完結編 §
「ラムスクープってなに? 親戚ネタはナシで」
「ラム酒を掬うコップのこと」
「ラム(酒を)掬う(コッ)プって、それただのダジャレ」
オマケスクープ §
「ラムスクープってなに? 全てのネタはナシで」
「進路上の恒星間物質をかき集める仕掛け。集めて核融合させて推進力にする。乗り物で常に問題になる燃料の重量の問題を、現地調達で解決した画期的な方法だ。まあある程度初速を得るまでは恒星間物質が集まらないので、そのための燃料は別途考える必要があるけどな。長距離航行に向いた方式だ。本当に実現できるかは知らんけどな」
「なぜヤマトで採用されていないの?」
「そりゃもちろん、その方法で光速を超えられないからさ。人類滅亡まであと1年なのに、30万年以上掛かる方式を採用してどうする」
「ぎゃふん」
オマケグリーン §
「ソイレントグリーンの世界ではないわけだね」
「ソイレントグリーンってなに?」
「ビー・ソイレント、耳をすませば大地の、ほら聞こえ来る遠い遠い波音♪」
「嘘付け!」
「大地が緑(グリーン)ってことなのね」
「いい加減にしなさい」