「バックアップ用のHDDが溢れた」
「何度目だよ」
「だからもうファイルを整理して引っ張るのは無理と思って、HDDの容量アップを計画した」
「従来は?」
「SeagateのBarracudaの1.5TB。1.5TBって、買ったときは使い切れないほど多い無限の容量に思えたのになあ」
「新調したのは?」
「WDの3TBだ。安いものだ」
「なぜ3TBなの?」
「いい質問だ。2TBや2.5TBという選択もあるが、容量も不安だし、そもそも値段差がそれほど明確に出てこない」
「4TBに行かなかった理由は?」
「値段が2倍以上して高かった。そこまで必用とされるケースはまだ先っぽいしね」
「なるほど」
交換 §
「交換した感想は?」
「手間がほとんど掛かっていない」
「その心は?」
「バックアップ用のHDDは基本的にコピーが入っているものだから中身の継承を考えなくて良い。一部考えるファイルもあるけどね」
「なるほど、僅かなファイルのコピーだけで置き換えれば終わりと」
「起動ドライブでも無いからOSを入れる必要も無いし」
「確かに」
「PCケースの蓋が綺麗に付いていないときは少しうなったが、綺麗に付けたら静かになった。気にならないレベルの音だ」
「それで今は?」
「今は横でchkdsk中だ。いつになったら終わるのか分からないけどな」
「さすが3TB」
問題は §
「問題があるとすれば、2台しかHDDが入らない構造のケースだね」
「どうして? このマシンは2台しか使わないのでしょ?」
「3台以上付くケースなら増設で切り抜けるという手もあったんだよ。あるいはデータ移行時だけ3台繋ぎたいケースもあるのだよ」
「HDDの付けすぎは電気を食うよ」
「だから本当は避けたいけどね」
「なら外付けで誤魔化しちゃいなよ。あるいは光学ドライブベイに押し込んじゃうとか」
「だから本気でUSBのHDDドライブケースを出動させようとかと思ったよ。今回は移行するファイルが少ないので、サーバの片隅に待避させて済ませたけど」