2012年09月22日
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感想「YAMATO SOUND ALMANAC 不滅の宇宙戦艦ヤマト」

Written By: トーノZERO連絡先

「奇跡だ」「奇跡だ」「奇跡だ」

「は?」

「いや、侍ジャイアンツ最終回風に」

「何が言いたい?」

「これがでるのはまさに奇跡。YAMATO SOUND ALMANACの目玉と言っても良いだろう」

「要約してくれ。何が凄いのだ?」

「これ以上行ったらヤマトでは無くなるぎりぎりの臭い球だ」

「えー」

「だから、一部のファンはこんなのヤマトじゃ無いと言って、主審に抗議した。それぐらいぎりぎりの臭い球だったのだ」

「でも、今はヤマトとして承認されているように見えるよ?」

「ヤマト2でBGMに使ったからだ。これで正当なヤマト音楽として承認された。ヤマトのバックで流れたわけだからな」

好きなのは §

「では収録曲のうち、どれが好き?」

「4曲目イスカンダルが好き」

「イスカンダルっぽいの? スターシャっぽいの?」

「いや。ぜんぜんそれっぽくない。もっと俗っぽい感じ」

「どんな感じ?」

「ちょっとポール・モーリアっぽい感じかな」

「ポール・モーリア?」

「オタクには縁が無い名前かもな」

「君には縁があるの?」

「うん」

「どういう縁?」

「中学の時、家にポール・モーリア全集が家にあるという友達がいたのだ」

「でも、ヤマト関係ないぞ」

「いやいや。実は関係あるんだよ」

「えっ?」

「中学のスキー教室で確か菅平に行ったとき、家を離れていてテレビでヤマトが見られなかった。そこでまだ珍しかったビデオで録画して見せてくれたのが確かその友達。ヤマト2のテレサがテレザートを吹っ飛ばす回。ある意味で前半のクライマックス」

「凄く個人的なヤマトとの縁だ」

「しかし、不滅の宇宙戦艦ヤマトをBGMに使ったヤマト2と、ポール・モーリアの最盛期が一致するのだ。ちょっとポール・モーリアっぽい曲があっても不思議じゃない」

「ひ~。アニソンしか知らないオタクには語れない世界だね」

「主題歌やサントラではなく、イメージアルバムとかアレンジアルバムが大好きなマニアならけっこう逸脱したネタもOKなんだけどね」

「まあポール・モーリアまで行けるか分からないけどね」

「ちなみに、ポール・モーリアっぽい主要因がなにか分かった。WikiPediaを見たら以下のように書いてあった」

対するに、フィリップスに移籍してスタートした、世に知られる「ポール・モーリア・グランド・オーケストラ」では、1965年の移籍当初から他のオーケストラとの差別化を図るべく[12]、それまでポピュラー音楽では使用される機会が少なかったチェンバロを積極的に起用してピアノと同一旋律を演奏させるなど、バロック音楽的な手法を採用して音色を特徴づけている

「どういうこと?」

「不滅の宇宙戦艦ヤマトの4曲目もメロディーラインがチェンバロないしそれに似た音だ」

「チェンバロってなに? チェンバロ作戦?」

「ちがーう。ピアノの御先祖様みたいなもの。表現力が狭いが、音に味がある」

「君もムダに変なことを知っているね」

PMD98の謎 §

「昔、PMD98というCDがあってね」

「それで?」

「アクティブな白色彗星が収録されている」

「それがどうした?」

「アクティブにアレンジしていくノリそのものが、結局この不滅の宇宙戦艦ヤマトの影響下にあるのだろう」

「話はそれだけ?」

「いや、もう1つあった。CDで不滅の宇宙戦艦ヤマトを入手して聞いていて気づいた」

「えっ?」

「実はPMD98には女の色っぽいため息をサンプリングして入れた曲がある」

「ヤマト関係ない」

「ヤマトには関係ないが不滅の宇宙戦艦ヤマトには関係があった」

「なぜ?」

「不滅の宇宙戦艦ヤマトにも女の色っぽいため息が入ってる曲があったんだよ。聞いていて思いだした」

「白色彗星以外にも間接的に影響が有り得るということだね」

「もちそんそれ単体なら関係ないかもしれない。しかし白色彗星という関連事例がある」

個人的な思い出話 §

「さらば宇宙戦艦ヤマトのリアルタイムの時、友達がサントラのカセットを貸してくれて鬼のように聞きまくった。おかげでサントラのLPを自分で買おうとは思わなかった。その代わりといっては何だけど、買おうと思ったのが映画の後ででた不滅の宇宙戦艦ヤマト。最初、普通のヤマト音楽だと思い込んで間違って予約した。でも、発売日にレコード屋(死語)で引き取って針を落として(死語)ひっくり返った」

「それはそうだ」

「ところがLPに傷が入っていて、最後から2つめの静かな曲で上手く音が出なかった。交換のためにレコード屋に持っていったら針が摩耗していてそれで傷が入ったと宣告されてショックを受けた」

「えー」

「それでも交換してくれたけどね」

「それで傷無しLPを手に入れたわけだね?」

「そのあとでなんだかんだで傷が入っちゃったけどね」

「ひ~」

「周期的にノイズが入る箇所がある録音カセットが部屋のどこかに眠っているはずだ」

「悲惨」

「そういう意味でも、CD化は意義深い。ノイズフリーのディスコアレンジが聞けるのだからね」

オマケ §

「これこそが、ある意味で自分の原点」

「どんな意味で?」

「ダンス音楽CDを買っちゃう自分の原点」

「確かにダンス音楽だけど」

「エイベックスが無名でみんな名前も知らず、秋葉原のマニアックなコーナーに行かないとCDが並んでいなかった時代からエイベックス・レーベルのダンスサウンドのCDを買ってるからな」

「えー」

「ドラゴンボールZヒット曲集8・1/2スペシャルにはハウス&プログレと書いてあったが、そのへんも完全にこの路線の延長線にマッチする」

「お皿を磨いてみちゃうようなCDは、まさにダンス音楽だったということだね」

「不滅の宇宙戦艦ヤマトそのものはスクラッチはしてないのだけどね。路線としては後継者だろう」

オマケ2 §

「CDは3枚到着したのに、開封したのは1枚きり。1枚きりで長い感想が成立しちゃったよ」

「ディスコアレンジマニアめ」

宇宙戦艦ヤマト

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